Vol.734「連続2週間休め!」(メールマガジン「人事の目」より) 

“1年を11か月稼働にしたい。”と思いました。1カ月まるまるお休みにするという計画です。

いざ実行しようとすると、やれ定例会議だ、やれ取締役会だ、とできない気配が満載に
なります。結局のところ、“できたらいいのになー”で話しは終わりに・・・。
よくある展開です。

この、“よくある展開”にならないように、Indigoblueの寺川社長と話して
こうすることにしました。

じゃじゃーん! 連続2週間休暇を全員がとる!

まずは2週間。半分は年次有給休暇から、半分は特別休暇を増設しました。
これが定着したら、次は3週間、いつの日か“1年11カ月稼働”にしたいです。

本気で実行するために、3月末までに、いつ2週間休暇を取るか、全員に自分の計画を
提出してもらうことにしました。さすがに全員が同じ時期に休んでしまうと、
すわIndigoblue潰れたかー、と思われる可能性があるので、ダブりは調整すること
にしました。提出してこない人がいたら、寺川社長に決めてもらおうと思っています。

そもそも、なぜ1年を11カ月稼働にしたいと思ったか。単に休みたいということでは
ありません。働き方改革で先進的な事例づくりをしたかったわけでもありません。
インプットの時間の確保のためです。

仕事ができるかどうかは、アウトプットの質で決まります。このアウトプットの質を
決めているのは“自分資産”の大きさです。“自分資産”とは経験と学びにより
形成されるもの。いわば実力の源です。誰もが何かに対峙したときには、“自分資産”に
やる気を掛けて、アウトプットを出しています。(ちなみに、いくらやる気があっても、
経験、学びが少ないと“自分資産”が小さいので、アウトプットも限定的になります。)

数式化するとこんな感じだと思います。

「アウトプットの質=やる気×(自分資産)+環境的要素」

環境的要素とは、生活環境、仕事環境のことです。プラスの環境要素とマイナスの
環境要素がありますよね。周囲の理解、サポートの有無、技術インフラの水準、
安心安全、等がその要素となります。

この“自分資産”はアウトプットを繰り返していると摩耗します。さらには定率法で
減価償却されます。つまり、何もしないでいると、アウトプットの質が落ちるのです。

自分の実力を維持向上しようとしたら、意識して“自分資産”を大きくしておかないと
いけません。ところが、忙しいと時間がありません。アウトプットばかりでインプットの
時間がありません。だから、自分にインプットする時間を意図的につくる。
それが、この休暇の意味合いです。

2週間のうち、数日はふだんできないことに時間を割くことになるでしょう。
ただ、1週間程度はまさに自分へのインプットのための企画をして、それを実行する。
そういう時間の使い方をしたい、してほしいと思っています。併せて、一人10万円の
自己投資手当を支給することにしました。なにかをしようとしたら、お金がかかります。
10万円をその足しにしてもらおうという意図です。

何にこのお金を使うのかは本人の自由。自分にとってインプットとなるものであればなんでも良し。

ということで、私もこの2週間休暇の計画をすることにします。楽しみになってきました。

おまけー1:ピカチュウが実写化されるらしいのですが、ドラゴンボールの二の舞の気配がします。

おまけー2:NHK大河ドラマの「いだてん」。視聴率が低迷と報道されていますが、
なかなか面白いですよ。録画して見ています。芸達者揃いのキャスティングがいい。

https://www.nhk.or.jp/idaten/r/

おまけー3:とある企業がベンチャーにお願いした仕事の質があまりに低いのでクレーム
したところ、“いいね!”と返ってきたそうです。SNSで育っている世代の反応は想像を超えます。

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