Vol.374 なんでも「自分ごと」作戦

仕事を「自分ごと」としてやっていますか?
・・・それとも、「仕事」という字のごとく、”人に仕えること”としてやっていますか?

“自分が主とする仕事”をどっちでやっているか。
これによって、人生が変わってくると思います。

もちろん「自分ごと」でやった方がいいに決まっています。その方が楽しいですし、
失敗したとしても、自分でやったことなので、ある意味あきらめもつきます。
疲労しても疲弊しません。

不健全なのは、とんでもない指示だなぁ・・・と思いながらも、嫌々実行。結果も散々。
責任は自分に来る、という展開です。何とも言えない不条理にストレスは溜まる一方。
これを、”サラリーマンだから仕方ない・・・”で済ましていては、自分の時間がもったいないです。

なんでもかんでも「自分ごと」として取り組み、思い切りやる。
本質的なことを押さえたら、指示を待たずに動く。これでいきませんか。

かつて、優れたリーダーの方々にその秘訣をお聞きしたところ、ほぼ全ての方が
このスタイルでした。若いうちから、このスタイルで仕事に取り組んできたところ、
次々にチャンスが与えられ、現在のポジションに至る・・・と。振り返ってみると、
その時々の成果は、その後の評価にあまり関係がなかったようです。
つまり、失敗したとしても、”評価されている”ということになります。

上から、やたらめったら指示がくる。そのどれも腑に落ちない指示ばかり。
でも対処しなくちゃいけないから忙しい。「自分こと」で動く余裕がない、
という声をいろいろな企業、団体で聞きます。

その”やたらな”指示が来る前に動けばいいんです。指示を出す方は、
動きが遅いと感じているので、”このままだとマズイだろう・・・”ということで
指示を出すわけです。ですから、彼・彼女にそう思わせる前に動く。そのスピード感が大事です。

「自分ごと」だとやばい!と思ったら、即動きますよね。誰かから何かを言われる前に
動きますよね。仕事でそう動けないのは、まだ「自分ごと」になっていないのだと思います。
「自分ごと」にしましょう。

ヒトの評価は、形変われど、昔から、”デキる”かどうか、と、
“自分ごとでやっている”かどうか、の2軸です。

“デキる”かどうか、というのは、地頭(じあたま)の良し悪し、経験による習熟の差、
スキルの巧拙、周囲が一緒に働きたい・応援したいと思わせるような
人間的な魅力があるかどうか等で決まります。

但し、これだけでヒトの評価は決まりません。そのヒトが仕事を
“自分ごとでやっているか”どうか、ここを気にしています。

ちなみに、”自分ごと”については、「主体性」「当事者意識」「積極性」とか
「Initiative」「Ownership」などのキーワードで表現され、みなさんの周囲でも「大事だ」
と言われているはずです。(たいていの評価表に書かれています。)

「自分ごとでやっているが、”デキる”とは言えない」 と「”デキる”が自分ごとでやっていない」
だと、前者の方が好まれます。応援してやろうという気になります。仮に今ダメダメでも、
自分ごとでやっているヒトには次のチャンスを~、という話になります。

“自分ごと”でやっていると、ONとOFFがある意味で関係なくなります。頑張っている!という
意識もないと思います。仕事がうまくいっているときこそ、精神的に最も健全な状態、
ストレス・フリーになります。ですから、”自分ごと”で仕事をしているヒトは、
ストレス発散はどうしているんですか?と質問をされてもピンとこない方が多いと思います。

それでも「OFF」は必要です。この場合のOFFとは身体を空っぽにして、
その後のインプットを進めるためのVacationです。

“自分ごと”でやっていると、そこには残業という概念がありません。
そういうヒトにタイムカード的な動き方を求めるのは愚策。”自分ごと”マインドに水をかけます。
会社のルールが旧態然としていたら、経営者のみなさん、ここは直しましょう。

さて、”サラリーマンはつらいよ・・・”で停滞感に悩んでいる方へ、
「なんでも自分ごと作戦」を採ってみませんか。活路が拓けますよ。

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おまけー1:柴田塾@大阪(10月6日~8日)、あと2席です。 
http://www.indigoblue.co.jp/shibata-juku/event.html

おまけー2:ホテル時代、宴会サービス幹部だったMさんの更衣ロッカーのカギ穴が
接着剤で埋められるというイタズラが頻発。
Mさんときたら、仕事を終えるとまずロッカー内の浴室へGO。
その後、パンツ一丁にスリッパでロッカーに来て、「あ、鍵がはいらん」。この連発。

しかし、頭にタオルを乗せ、びよびよのブリーフ姿で「あ、はいらん」。いつ見ても笑えました。

イタズラする方が悪いのですが、少しは学習しろよー、と思っていました。
その3年後、オランダから帰国して、同じ風景を目にして、笑いがとまりませんでした。
(今週、あるきっかけでこのことを思い出し、今でも笑いが止まらなくなりました。)

 

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