柴田塾@東京11月期が終了。今回も個性豊かなメンバーが集まってくれました。
2日目の名物(?)「体験型ケーススタディ」。
今回の題材は「企業合併」でした。
合併を巡り、想定外の事象が次から次に起こる7時間。
受講生たちは心を折ることなく対応していくことが迫られます。
見学(毎回、見学者のツアーがあります)に来ていた方がつぶやいていました。
「仕事でうまくいかないときに、柴田さんみたいな人がどこかにいて、
俺を困らせようと仕組んでるんじゃないかと思えてきた・・・」
見学者からするとまさにそんな感じです。(笑)
私(プログラム・マスター)の役割は「想定外」の事象を発生させ、
受講生たちの検討作業を難しくすること。今回の受講生たちはなかなか手強く、
軽度の「想定外」には難なく対応。
私も久しぶりに疲れました。(笑)
塾の冒頭でいつも申し上げていることがあります。
「ビジネスリーダーは「事業」「おカネ」「組織と人」、そして「時間」
をマネージするのが仕事。
これらは全てつながっている。総合的に考えて動けるようになるべし。」}
昔から言う「ヒト、モノ、カネ」と「時間」の話です。
この「時間」の話ですが「労働時間の管理」とは違います。
みなが、自分の時間の使い方を自分で考え、動けるようにしよう!
ということです。誰にとっても1日は24時間。
この24時間の使い方や意識をどう合わせるか。
これがビジネスリーダーの仕事です。
ちなみに、私は「労働時間の管理」という考え方が好きではありません。
そんなの中央で管理すべきことではないと思っています。
もちろんシフト業務制でサービスや業務を行っている職種は別です。
(ここでは一定時間のコミットが明らかに求められていますので、
「労働時間の管理」があって当たり前です。)
私が問題視したいのは、いわゆる知的ワーカーの職種、組織の話です。
そもそも「仕事の成果<投入時間」になるのがいけません。
これだと、効率良く仕事を片づける人が報酬が少ないという矛盾が生まれます。
この問題提起をすると、”そこは評価で対応”、という識者が多いのですが、
これは表面的な対策です。根本的な対処になっていません。
そもそもの「時間管理」を止めればいいのです。
更に「時間管理」といいう考え方の背景に「仕事を与える側:管理者」と
「仕事をする側:労働者」という線引きがあります。
これも”いかがなものか”と思っています。
知的ワーカーの場合、”誰かから仕事を指示されて動く”のでは
話しになりません。
知的ワーカーたるもの、やるべき事を理解したら、進め方、時間の使い方等は
自分で考え、関係者(上司も含め)と相談しながら主体性をもって
進めるべきです。
PDCA(Plan-do-check-Action)サイクルで、誰かがPlanしたものをDoし、
それを誰かにCheckしてもらい、Actionするというやり方では他人事です。
仕事の成果にコミットするのであれば、自分でPDCAサイクルを回しながら
進めていった方がいいに決まっています。
この考え方を否定する方は少ないのですが、世の中の基本的な労働法が
これを規制している状況をなんとしないと話になりません。
「ホワイトカラーエグゼンプション法案」が2007年に国会に提出されずに
廃案になりましたが、議論を再燃させてほしいと思っています。
当時、過労死促進法とか揶揄されましたが、この法律を悪用する経営者が
出ないように最低年収の縛りをいれるのはいいと思います。
(私の感覚だと500万ですが。)
「時間」の使い方についての意識を合わせておかないと
組織内のストレスが高まります。やる事に追われているヒトにしてみると、
自分の時間を無駄にされるような会議や研修は困ります。
納期遅れも本当に困ります。この手のことが起きていないかどうかをリーダーが
目配り、気配りしたいですね。
ちなみに、日中にいきなり中間管理職を呼び出すリーダーがいますが、
これが日常化すると中間管理職たちは、呼出しに備えるようになるので、
自分で自分の時間を管理できなくなります。
自発性をもって仕事をせよといっておいて、自分でその環境を壊している
典型例です。
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おまけー1:「体験型ケーススタディ」の運営スタッフはインカムをつけて
指示・連絡を取り合っています。
今回、近くで同じ周波数のインカムがあったようで混線しました。
「お弁当を今のうちに買ってきて。カツ弁を8つ。」
「わかりました」(ウチのスタッフの声)
「(ピー、ピー)。了解です。(聞いたことない声)」
おまけー2:先日、大学時代に主宰していた劇団時代の仲間との「同窓会」
がありました。30年近く経っているのに変わらないものです。
「今、何やってんの?」
「今ですか。生4つ頼みました。」
おまけー3:このずれたやつがトイレに入ったときに、
トイレの電気を消すやつあり。
パチン。「うわっ」
(ニヤリ)
「厨房の電気消したの誰?」と奥から怒鳴り声。(申し訳ありません。)