Vol.436 3年目の社員を刺激する

ジョン・レノンの「Happy Christmas (War is over)」を至るところで耳にする

季節になりました。

クリスマスソングというと山下達郎さんの「クリスマスイブ」やLIVE AID

「Do they know it’s Christmas time at all?」lも定番ですが、

私はジョン・レノンのこの名曲がかかると”おっ・・”と反応してしまいます。

それにしても、クリスマスソングって、何故かしんみりした想いになりますね。

細かいことは忘れていても、過去のクリスマスに関わる”感傷”が残像的に

自分の中にあって、そこがこのメロディーで呼び起されるのでしょうね。

さて、ここのところ目立って増えている相談があります。

入社「3年目」の社員向けの育成プログラムです。「3年目の社員」に

スポットライトを当ててしっかり育てよう、動機づけしようという企業・

団体が明らかに増えています。

私はこの試みは大正解!だと思います。

入社3年目というと、それなりに仕事ができるようになった頃です。

必要以上に周囲に気を遣うことはもはやなく、また鈍くさい新人を見て

“自分もあんなだったなー”と考える余裕も生まれています。

一方で迷いも出る頃です。このまま、この会社で働き続けて良いのか、

転職すべきか、起業してみようか・・・

デキる3年目の社員ほどいろいろ考えています。俗にいう「7:5:3現象」

(入社して3年で中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が退職するということ)は、

その通りで、この時期に何等かの刺激を受けるか受けないかで、当人たち

のその後が変わってきます。

かつて調査したところ、将来を嘱望されるような有為な社員は入社して

半年程度で会社を見切り、ステップアップのための資格取得の勉強を始めたり、

その後を考えて専門スクールに通い始めていることがわかりました。

但し、すぐに辞めてしまうと履歴書が汚れるので2年~3年は在籍し、3年経過後に

退職するというパターンです。

人事としては要注意です。これだと採用経費がペイしません。

優秀な新人のリテンションを考えると「入社6か月後研修」が必要です。

これは大人数の集合研修はNGです。この時期にデキる社員を”デキない社員”と

一緒に研修を受けさせると逆効果ですから。ここは少人数でややストレッチした

内容でやった方がいいですね。

さて、話を3年目に戻します。

この時期に何も刺激を受けないと志ある社員はそのまま流出し、そうでない社員は、

“事なかれ社員”や”自分事で動かない社員”の予備軍になります。

私はちょうど社会人を始めて1年11か月したところで、ホテルマンから外交官の

世界へジャンプインしましたので、今から考えるととてもラッキーだったと

思います。

4年目からの10年間をどう過ごすかが、その後の成長範囲を決めるというのが

私の持論です。

ちなみに、この時期に意識して鍛えるべき実力は2点あります。

ビジネスパーソンとしての基礎力」と「良い人間関係を形成していく力」の

2つです。

ビジネスパーソンとしての基礎力とは以下の5つです。

1.          自分の考えを人前でわかりやすく話すことができる

2.          自分の考えをわかりやすい文章にまとめることができる

3.          情報を構造的に整理できる

4.          自ら課題を形成できる

5.          日本人以外の中でも自然体で仕事ができる

良い人間関係を形成していく力を構成するのは以下の5つのことです。

1.          コミットメントが強い(約束を守る)

2.          前向き志向である

3.          わかりやすい(表裏がない、腹を割って接する)

4.          ユーモアのセンスがある

5.          ホスピタリティ・マインドがある

これらの力が備わっていくと次第に大きな仕事が舞い込んできます。

これは間違いありません。

3年目研修では、これらの実力が備わった社内の先輩との遭遇があると効果抜群です。

あの先輩のようになりたい、という想いが自社で働き続けるモチベーションを高めます。

また、「日本人以外の中でも自然体で仕事ができる」。これは今後の日本を考えると

意図的に強化しておいた方がいいでしょうね。特にアジア地域の方々との仕事の仕方を。

これらを想定したスペシャル版を考案しました。 (^^)v

おまけー1:近くの自動販売機から「仮面サイダー(110円)」が消えました。非常に残念。

だいたい月1回のペースでルーレットの「当たり」を出していましたが、

“負け”が続いたある日、自動販売機に向かって「いい加減せーよ。

次外れたらライダーキックだ。」

と言って、後ろを見たら販売機の補充作業員と目が合いました。このせいか?

おまけー2:満員電車。男子高校生のイヤフォンがOL風の若い女性のカバンに絡み

とれなくなりました。電車のドアが開き、男子高校生が焦った表情でイヤフォンコードを

引っ張り、その女性と手が触れ、女性が顔を赤らめ・・・ 小さな恋の予感・・・。

「鈍くさいことすなー!」

その女性が怒鳴り、周囲のおじさんたちの妄想はおしまい。

おまけー3:飛騨高山で「日本一の福耳おばさん」から、祈りを込めてもらった木彫りを買う。

ご利益がありそうでなんとなく嬉しい。しかし、この地域の一定年齢以上の女性はみな

同じ顔に見える。前夜、食事をした居酒屋「あーちゃん」の女将さんと姉妹か?

(醤油ソフトクリームのおばはんも同じ顔だった・・・)

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