PHAZEの2期生の募集が始まりました。
PHAZEとは24歳までの若者を対象とした「将来やりきる人になる」ための学びの場です。
学歴不問、今なにをやっているかも不問。年齢制限だけあり。オーディションを経て
選抜された数名について、一定期間鍛える場を無償で提供し、その後のキャリアの
相談にのるものです。
3年ほど前にこの企画を発起しました。その後、志に賛同いただいたスポンサー企業の
ご支援の下、社団法人が設立され、現在、代表理事、世話人たちが運営してくれています。
3年ほど前のことです。知人の紹介で、某プロスポーツで活躍をした28歳の若者が
私のところを訪ねてきました。仮にAさんとします。Aさんは幼少時からそのスポーツに
明け暮れ、高校、大学ともにスポーツで入学。大学卒業後、めでたくプロへ。その後、
数年プロで過ごしたのですが、ここにきて怪我から引退することになりました。
さて、これからどうしたらよいか。その相談でした。
Aさんのそれまでの人生を聞くに“成し遂げた経験”が多々あり、団体競技なので
チームビルディングの経験もあり。好感度も文句なし。Aさんとしては“普通の
ビジネスマン”に転身したいのだが、PCスキルや文章作成能力など実務能力は未知数。
不安でいっぱい。そんな状況でした。
プロ選手だったといっても、知る人ぞ知るという知名度。オリンピックで金メダルを
とったり、スポーツ新聞の一面を飾るような華々しいことがあったわけではありません。
そうなりますと、(その彼には気の毒ながら)特定のスポーツを長くやってきた
Aさん以外の何者でもないのです。
しかしAさんは大丈夫だと思いました。柴田塾でお話ししているような「リーダーの要件」
「心のもちよう」「ポータブルスキル」についてお話ししたところ、何をすべきかわかった!
という晴れ晴れしい顔をして帰っていきました。成し遂げた経験がある人は、
苦労するかもしれませんが、ヒントさえあればなんとかできるものです。
一方で、さまざまな理由から、普通に進学を重ね、就活して就職という流れではない
若者がそれなりにいます。彼ら彼女らが“普通のビジネスマン”を志望したときに
極めてハードルが高いことを再認識しました。
文部科学省によると、高校中退者数は減少傾向にあります。一方で通信制の学校は
増えています。2013年年現在で全国で221校、生徒数は18万5589名(うち私立校生徒数:
11万585名)です。学校数は10年前と比較して2倍超増加しています。生徒数が減っている
中での増加です。つまり、普通の高校からのドロップアウト組が増えていることが伺えます。
彼ら彼女らの中で、“やり直したい”と思っている人がいるはずです。
その意欲を受け止める場があるとよいと思ったのがPHAZEの原点です。
ドロップアウトしたところからの再起であるが故の“強さ”があるはず。こういう人財を
大企業の中にいれることで“なまず”効果が期待できるのではないか、とも思いました。
“なまず効果”とは「魚を移送するときに同じ魚だけにしておくと1割くらいが死んでしまうが
、ナマズをいれていくと死なない“というものです。異端が入ることでの緊張感が組織全体を
ピリッとするという意味です。
更には、若いことに“暴走族のリーダー”をやっていたような人であれば、普通の道からは
ドロップアウトしているでしょうが、相当の人間力があるはずです。こういう若者がその気に
なったときに未来が拓けるような場があった方がいい。ちなみに多くの大企業のトップは
こういう人財を一定数欲しています。
昨年1期生5名が誕生。今年はこれからオーディションです。
困っているのは、“やり直したい”という若者へのリーチが難しいことです。大々的な
広告活動をするだけの資金的な余裕はありません。
みなさんの周囲でそういう若者がいましたらぜひPHAZEのことを教えてあげてください。
24歳以下であれば、就職してみたが、ちょっと違った・・・やり直したい、
というケースもOKです。
説明会が東京と京都で始まります。こちらのご案内をぜひお願いします。
http://phaze.jp/application/form_briefing/
おまけー1:仕事始めにパスのみんなと近くの八幡神社にご祈祷に出かけました。
初詣ですが、自分が住んでいるところの土地の神様に日頃の感謝するのが基本と教えて
もらいました。ということで、神社庁によると虎ノ門5丁目は八幡神社とのこと。
みなさん、初詣、違うとこに行ってません?(Indigoblueのメンバー、違うとこに行ってますぜ。)
おまけー2:諸般の事情で止めていた朝のジョギングを再開しました。
日々長い距離を走れるようになると“小さな達成感あり”。