1週間前の都議選について、思うところがありました。
まずは、呆れた候補者、勘違いの応援演説をされている方が結構いたこと。安倍政権がどうの、
自民党がどうの・・・。ずれています。これは「都議選」です。国政の政局話をするところ
ではありません。選挙カーで名前の連呼をされている人もダメ。単純にうるさい。
私は期日前投票をしたのですが、現職者で地に足がついた活動をされている方に票を
投じました。(当選されました。)
結果はみなさんご存じのとおり、都民ファーストの会の圧勝でした。この結果を受けて、
むむむと思いました。都民ファーストの会がどうということではありません。
都民ファーストの会には期待しています。前例に囚われることなく新しい風を吹かせて
ほしいと思っています。私が問題視しているのは「単純多数決」というやり方です。
ブームで過半数政党が生まれるのはいかがなものかと。
国会でもそうです。与党が過半数議席を有しているために結論が見えています。
このためか、議論も本質的な話ではなく、野党は与党の執行者たちの行動についての批判ばかり。
決議は強行採決の連続。マスメディアが報じるのは「スキャンダル」系の話ばかり。
実際に投票が行われても、投票に行くのは有権者の半分です。
今回の都議選の投票率は51.28%。ちなみに総務省によると平成26年の衆議院議員選挙の
投票率は52.66%、平成28年の参議院選挙が54.70%です。
これは低過ぎます。スエーデンやアイスランドは85%、デンマークが88%、シンガポールや
オーストラリアでは投票に行かないことに罰則があるので90%を超えています。
こんな有様になっているのは「単純多数決」という仕組みに問題があるのではないでしょうか。
一つの政党が過半数を占めることがないように人数枠を決められませんでしょうか。
小選挙区の結果についても、その選挙区の有権者数、または投票数に閉める割合から
順位づけできるはずです。例えば、第一党は全議席の40%以内、第二党が20%以内、
第三党が10%以内、その他を30%以内としてはでどうでしょう。
過半数与党がないと何も決まらない。政治が停滞するという意見があるかもしれません。
しかし、そうであっても議論を尽くして、決めていくのが政治家の役割責任ではないでしょうか。
それを果たさない議会については有権者が解散請求できるようにすればよいと思います。
一方で投票により現職者が評価される仕組みは良いと思いました。これは会社組織でも
やった方がいいですね。
株主総会では取締役選任議案で株主からの“信任投票”がありますが、社長、執行役員
(事業・機能責任者)については社内からの信任投票をしてもよいのではないでしょうか。
もちろん、その結果いかんですぐ解任や解職はしないという前提です。
以前メルマガで紹介した「感謝の朝礼」をやっている福岡のさくらフォレストという会社では
取締役、執行役員を独自の社内選挙で決めています。ここまで踏み込める企業は少ないと
思いますが、信任投票はいいと思います。トップマネジメントがどれだけ社内で信任を得て
いるのか。これを直接的に伝えることができます。
現職者にしてみると、自分の信任の度合いを知るのは怖いでしょうが、自分の行動、
情報発信の内容、あり方などを見直す良いきっかけになるはずです。
民主主義の実現方法、人事運営についての問題提起でした。
おまけー1:中学時代、生徒会長選挙に立候補して「最近、救急車で運ばれた柴田です」
(これは実話)とあいさつしたら全校生徒にウケて当選しました。実際にはウケて注目を
集めた後に真面目な公約を発表という戦略でした。
(マック赤坂さんはこの戦略なのだろうと思います。)
おまけー2:7月3日の夜に「東京 新宿・代々木2丁目付近で停電発生 「新線新宿駅6番出口
付近のビルで爆発音がして停電。道路封鎖」というSNSあり。どうしてこういう情報はSNSだけ
なのでしょうね?
おススメコーナー:7月30日(日)にOTでも活躍してくれているレミゼラブル出演俳優の
伊藤俊彦ご夫妻による映画をアレンジして読み語りする会が開催されます。
今回の題材は『きみに読む物語』。
成城の高級住宅にひっそりとたたずむ、まるで中世の教会のような素敵なサロンで
グランドピアノの生演奏と共にお届けします。
【TIME SCHEDULE】
1st 12:30 open 13:00 start 2nd 16:30 open 17:00 start
※各回終演後にtea timeあり
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サローネ フォンタナ http://salonefontana.jp/
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