Vol.672 働き方改革の原動力

「働き方改革」を手伝ってほしい、語ってほしいという依頼が連続しています。

時流ですね。私の考えは(何もなければ)11月29日の日経産業新聞のSmart timesに

掲載される予定です。ぜひご覧ください。要は何のための「働き方改革」なのか、

誰のための「働き方改革」か、これらを取り違えないようにすべし。これが論点です。

働き方改革の当事者は個人です。これは自分のためなのです。会社が社員の長時間労働

回避すべくフロアの電気を消して回っているのは本質ではありません。この改革は

個々人がその気になって取り組まないと実現するものではありません。

ま、これは改革すべてに言えることですが。

これまで一日12時間働いていたものが8時間となり、4時間になったら、いろいろなことに

時間を使えます。すごくいいじゃないですか。仕事はアウトプットの連続です。

自分へのインプットをしておかないと枯渇します。休みももちろん必要です。

大前提は、そうなっても収入が変わらないこと、です。長く働いたら手当が出るという

思想はシフトで働いている職種以外にはむきません。ホワイトカラーの仕事にとっては

生産性向上の足かせ以外の何ものでもありません。自分の仕事は自分で管理し、

関係者への影響やアウトプットのクオリティも自分で責任を持つべきです。

だとすると、時間の使い方も自分で管理した方がいいに決まっています。だからこそ、

ホワイトカラーエグゼンプションを導入せよと昔から主張しているのです。

(これを「残業代ゼロ法案」というネーミングにすること自体、悪意があります。)

集中できる時間帯をつくる、作業の工数を減らす、余計な仕事をしない、アウトプット

作成能力を高める、これらは個人の生産性向上の王道です。ただし、こうしたことを

やってみようとする原動力が必要です。その原動力の源泉が「睡眠」「

生活のリズムの安定」「笑い」「“身軽さ”」だと思います。

「睡眠」の大切さは言うまでもありません。人によって必要な睡眠時間は違うでしょうが、

まあ7時間くらいは眠りたいものです。“柴田さん、睡眠とれてますか?”と私の

スケジュールから案じていただくことがよくあるのですが、大丈夫です。結構長く寝ています。

何もなければ10時半には寝てしまいます。

「生活のリズム」。これはルーティン的なことだと思います。私の場合は朝に走ること。

早朝からスケジュールが入っているときはできませんが、朝走ることで一日のリズムが

安定します。一日のウォーミングアップです。

「笑い」。大笑いした翌朝は目覚めがスッキリしていますよね。「笑い」に勝る癒しは

ないと思います。深刻な議論をするときこそ、アイスブレークで笑いが出るように

意識しています。会議の前にシーンとしている会社がありますが、あれは辛い。

そして「身軽さ」。最近、靴をビジネススニーカーに、スーツをジャージ素材に

変えました。これは本当にいいです。特に靴。おススメコーナーでご紹介しましたが、

Otsukaのビジネススニーカーは本当に良いです。見た目はビジネスシューズですが、

実態は足にフィットしたスニーカーなので走り出したくなります。スーツもジャージ

素材だと身体にフィットし、かつ楽です。更にはカバン。Tumiにしては珍しい軽くて

収納スペースがたくさんあるカバンに替えました。スイスイ歩けます。

このスタイルに変えてみてください。仕事へのモチベーションが底上げされますよ。

ぐっすり寝て、朝走り、どこに行っても笑いがあり、かつ身軽。私の場合、

これが“もっともっとやろう!”という原動力です。

「働き方改革」個人編はこういうところからですね。

おまけー1:“ウチの会社はナマハゲが多い”という若者がいました。(電車の中の会話から)

なまはげ?””生はげ” (あー、そういうこと)

おまけー2:これはすごい組み合わせ。2月の来日コンサート行きたいなー。

https://www.youtube.com/watch?v=_gCDVA4V1Cc

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