1047号「面倒臭さに負けない」(メールマガジン「人事の目」)

最近スニーカーを買いました。私の足は極めて日本人的な形。幅が広いので、この足にフィットするスニーカーというとやはり日本メーカーになります。ということで、ここ3,4年はアシックスさんのスニーカーを気に入って履いています。

とはいっても靴を買うのはなかなか面倒です。ショップに行く時間はないし、ネットで買って、もしフィットしなかったら・・・、いま履いているスニーカーはまだまだ履けるし・・・、となると、“買おうかな”と言う気持ちは“面倒くささ”に簡単に負けます。

今回、新作を見つけ、えいっとネットで購入し履いてみました。底のクッションがびっくりするくらいフワフワ。歩き出すと弾むような感覚になります。家にあるスニーカーたちはまだまだ履けるのですが、このフワフワ感を得て考えを変えました。年季が入っているスニーカーのいくつかには“引退”してもらうことにしました。“まだまだ履ける”と思って新作を試していなかったら、このフワフワ感を知ることはありませんでした。

仕事の話に置き換えます。経験豊富な人ほど、自分のやり方が確立しています。慣れ親しんだやり方なので、考えることなく動けます。変える必要を全く感じないと思います。ある意味で快適です。

自分にとって快適な状態、これをComfort zoneといいます。誰もが自分にとってのComfort zoneに安住しがちです。安住しているという意識すらないでしょう。ただ、この状態に留まっていると、他のことを体験できる機会を放棄していることになります。体験は自らを成長させますので成長機会を失います。

もったいないです。意識的にComfort Zoneの外に出てみましょう。

慣れたやり方を変えると、当然ながら慣れるまでは落ち着きません。却って時間を要するかもしれません。ミスもあるでしょう。一方で、その新しいやり方に馴染んだときには、これまでとはくらべものにならないくらい“楽”になっているかもしれません。時間を大幅に短縮できているかもしれません。他のメンバーが手伝いやすくなっているかもしれません。

1990年代、パソコンが仕事場に登場したころ、パソコンが部署に1台、パソコン担当の社員がいました。その後、2000年代中盤からオフィスで働く人全員にとってパソコンスキルは必須となりました。今では当たり前ですよね。これと同じことがAIスキルで起きます。パソコンは“当たり前”になるまで15年くらいかかりましたが、AIは5年くらいだと思います。

“今のやり方で問題ないから”という意識を変えましょう。AIスキルを管理職の登用試験に入れるという会社も出てきていますが、強制されてやり方を変える=Comfort Zoneから出るのではなく、自分の意思で出ましょう。“面倒くささ”に負けずに。

疲れていたり、体調が悪いと“面倒くささ”に簡単に負けます。たっぷり睡眠をとって、天気が良い日に“えいっ”と行動を起こしてみましょう。いきなりAIスキルへの挑戦でなくていいです。レストランでふだん絶対にオーダーしないものを食べるとか、もちろん身近な買い物からで十分です。(スニーカーとか)


おまけー1:アラフォー以上の学び直し(PHAZEリカレント15期)、開講前最後の説明会を20日(火)の12時からと21日(水)の18時半からやります。新たな学びの場に参加する。Comfort Zoneの外に出るいい機会になりますよ。
https://phaze.jp/recurrent/isession/

おまけー2:“面倒くさいおじさん”、“面倒くさいおばさん”の特徴をChatGPTに聞いてみてください。なかなか面白いですよ。(そうならないように気を付けようと思いました。)





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