Vol.666 自ら動けば不安は課題になる

“未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ” アメリカのコンピュータ

科学者のアラン・ケイさんの1971年の言葉です。

(原文はThe best way to predict the future is to invent it.)

真理だと思います。未来を創るのは自分です。こうしようという意思をもって動けば、

その方向に物事は展開していくものです。もちろん神頼みもありです。私も神様に

お願いすることはよくあります。ですが、神様にお願いする以上、自分でできることは

やった方がいいに決まっています。動いてみて、うまくいかなかったら修正すれば

いいだけのことです。何もせずに待っているから、“どうなるんだろう・・・”

という不安が募るのです。

自から動けば不安は課題に変わります。

45歳のときに外資系コンサル会社の社長を辞任して、10年間“修行”しようと思いました。

そう心に決めたので、目の前に”機会“という選択肢があったときには”たいへんな方“を

選んできました。結果として、複数の会社で雇われ経営者として有事の会社の再建、

改革をする機会に恵まれました。

一つ一つの案件は選択したとおりたいへんで(汗)、すべてがうまくいったというわけ

ではありませんが、総合的には期待した通りの10年になりました。この間に出会った人々、

経験はすべて私の財産であり、すべて自分から動いた結果の賜物です。

先週、某大企業で将来を嘱望され選抜されたアラサーの方々にお話しする機会がありました。

私の「雇われ経営者としての経験談」を中心に2時間ほどお話をしました。SNS拡散なしを

お願いしてオフレコトークも盛り込んで、雇われ経営者として、どんな想いで何をやって

きたのか、赤裸々にお話しました。

講義終了後、質問攻めにあいました。さすがに優秀な受講生です。自分の身に置き換えた

質問ばかりです。そうした中で懇親会で次のような質問を受けました。

「各社で社長やCEOという役職を退くときに不安はなかったんですか?

辞めた後にどうなるんだろうとか、報酬のこととか、家族のこととか・・・」

「不安はありませんでした。“修行をする”と決めていましたから。更にはそのための

行動も起こしていましたから。動けば不安は課題に変わります。課題はクリアすれば

いいのです。動かずにいろいろ調べたりすると不安は増大します。課題化していない

不安をクリアすることはできません。そっちの方が辛いと思いませんか。」

優秀な人ほど事を起こす前にいろいろリサーチします。リサーチし過ぎてしまうと

知らなくてもいいことまで目にしてしまいます。そうなると、身動きがとれなくなっていきます。

“やろう”という素直な心の声を打ち消すような合理的な理由が浮かんできます。

この葛藤が生まれるので動けなくなってしまうものです。

自分の心に素直に動く。そうすればわからないことは不安ではなく、

乗り越えるべき課題となります。

これからどうしよう、と不安に駆られている方へ。3か月先までの予定表を眺めて

みましょう。3か月後にどうありたいか。そのために何をすべきか。考えた内容を

スケジュール化しましょう。それを改めて眺めたとき、さっきの不安は別のものに

なっていることを実感できるはずです。

おまけー1:寝る前に神様にお願い・・と思うことがあります。そういう時に限って、

神様が夢に現れていたずらを仕掛けてきます。若いころによくあったやりとりです。

“足をあと10センチ長くしてください”

“よし、わかった!えい!” (足のサイズが10センチ大きくなりました。)

“神様、違います!”

“ん? 足いうてもな、いろいろあるからな。はっきり言わんから悪い”(なぜか関西弁)

おまけー2:はっきり言ったのに・・・

新橋のある中華料理店を貸し切り予約して迎えた当日、お店に着いてみると普通に営業しています。

“あれ、今日貸し切りでお願いしませんでしたっけ?”

“貸し切りよ”

“でも・・・”

“あ、お客さんはこのテーブル貸し切り”

おススメコーナー:八芳園のスラッシュカフェ。特に平日のディナータイムが空いているので

おススメ。食材がとにかく新鮮。農家直送の野菜を使ったメニューをあり。コスパ大変いいです。

http://www.happo-en.com/restaurant/thrushcafe/index.html

(ネットにサービスが悪いという書き込みがありますが、それは4年前のこと。

今やサービスは抜群にいいです。)

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