1018号「優秀な若手人材が道を踏み外さないために」(メールマガジン「人事の目」)

今日のテーマは「優秀な若手人材が道を踏み外さないために」です。
どの会社、団体にも“とても優秀な若手人材”がいます。ただ、その優秀と言われる人材が自分の優秀さに溺れ成長が止まってしまうケース、周囲を敵に回し会社を離れざるを得なくなってしまうケースが少なくありません。

20代から30代前半で優秀な若手は、その優秀さから重宝され”便利屋“になりがちです。特定領域の仕事から動かせない人材になり、結果としてその人材の可能性が狭くなってしまいます。また、その優秀さから“全力でやらなくても普通の人よりも良いパフォーマンスをあげてしまう”ため、仕事に対して全力で立ち向かうことを忘れてしまいます。(次第に全力を出せなくなってしまいます。)

この層は「上からの指示や期待への対応が優れている」から優秀である、と評価されるため、“顧客ありき“の仕事観(「課題対応型」)が根付きがちです。自分はどうしたいのか、という意思が消え、指示があるから動ける存在となり、潮流の変化への感度が鈍くなっていきます。

さらに20代から頭角を現す人材の多くに、幼少期から周囲に高く評価され続けてきた経験があります。この経験から承認欲求が強くなり、周囲への配慮や“優秀でない人への共感”に欠けるきらいがあります。「仕事はできるが人の気持ちがわからない」と言われがちです。

優秀とは言え、まだ「上」の立場にないため、「上のジレンマ」を理解できず、容易に上司批判をしがちです。ときに一線を越えた批判をしてしまい総スカンを食うことも・・・。
みなさんの周囲にも思い当たる人がいますよね。アラサー前後の優秀な若手が道を踏み外さないためにどうしたらよいか、このたびパナソニックグループの人事の方々と共に異業種リーダー共創プログラム「登竜門」を企画しました。

・全力で仕事に向かうことが自身の成長につながり、かつ楽しいことを確認してもらう
・周囲への配慮、共感が自分を守ることになることを知ってもらう
・同じような境遇にある他社人材との交流、協働からの刺激により、視座を高めてもらう

OT(Organization theater:体験型ケーススタディ)への挑戦を含め、視座を広げ高める1泊2日のプログラムです。2025年1月に4日程予定しています。

2025年01月09日(木)〜10日(金)
2025年01月18日(火)〜19日(水)
2025年01月20日(木)〜21日(金)
2025年01月28日(火)〜29日(水)

毎回、12名定員ですが、毎回パナソニックグループからの参加者が4名いらっしゃいます。
詳しくはこちらをご覧ください。お申し込み締め切りが10月31日となっております。定員が限られておりますことからお早目のお申込みをお薦めいたします。よろしくお願いいたします。
https://indigoblue.co.jp/fl-kyousou/

ちなみに私もアラサー時代、“天狗”になっていた時期があります。非常に生意気な若造だったと思います。自分は何をしても許されるとすら思っていた節があります。当時の上司たちの懐の広さからダークサイドに完全に落ちずにすみました。いまはどこの上司たちも激忙しく、生意気な若造の相手をするのがしんどい状況だと思います。この企画は優秀な若手人材によるホメオパシーです。

注)ホメオパシーとは、「その病気や症状を起こしうる薬を使って、その病気や症状を治すことができる」という原理のもと、1796年にザムエル・ハーネマンが提唱した代替医療のこと。


おまけー1:某著名ラーメンチェーンからロゴ入りTシャツをもらい、それを着て他のラーメン店に入ったところ、その瞬間店内の全てのスタッフから“ガン見”され、その後、一人も目を合わせてくれませんでした。

おまけー2:博多と言えば「イカの活き造り」。かなり前からお店を予約して出かけたところ、「ごめんなさい。イカが入りませんでした・・・」と著名店の女将。イカが入らないなんてことがあるんですね・。

おまけー3:前回のメルマガで紹介しました「キャリア自律を促す人事制度」についてお話しするランチタイム・オンラインセミナーを12月2日(月)の12時から13時にやります。
関心のある方は以下よりお申込みください。
https://forms.office.com/r/VQF53EYsw6



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