その昔、管理職クラスの評価の軸は「パフォーマンス」(業績や目標達成度)と「コンピテンシー」(能力やスキル、行動特性)の掛け合わせでした。当時、世界的に成長していたGEのモデルをベンチマークして世界中でこの軸が取り入れられていました。
その後、「コンピテンシー」の軸が「求められる行動」や「理念の体現」といった内容に変化してきました。パフォーマンスさえ良ければいいのか、高いパフォーマンスが期待できる実力さえあればいいのか?という問題意識がその背景にあります。寄ってたかって「成果」を追求したところ、地球環境が侵され、格差が生まれ、人間関係もギスギスとしてきました。これではいけない、と多くのリーダーたちが思い始めたのです。
「戦略」という言葉もここ20年ほど競争的な側面、勝ち負けばかりが強調されてきたように思います。そもそも、「戦略」の語源や思想には、直接的な「戦い」を避け、より高度な手段で目的を達成するという意味が含まれています。孫子の兵法の「百戦百勝は善の善なる者にあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」、武士道の「戦わずして勝つ」がそれです。
時代は変わりました。ただ、今の管理職クラスの人たちが「24時間働けますか」からの「成果主義」の中で育ってきているので、つい「成果主義」を標榜してしまいがちです。ここは、「成果主義」を上書きする新しい言葉を打ち出した方が良いと思います。私が提唱する言葉はこれです。
「信頼主義」
いま問われるべきは「成果」ではなく「信頼」だと私は考えます。信頼主義の時代です。
パフォーマンスを軽視せよ、と言っているのではありません。実績があってこそ信頼されます。パフォーマンスの上位概念に「信頼」を置き、その土台としてIntegrity((誠実さ・高潔さ)を重視しましょう。
信頼主義は成果主義と異なり、相互関係の中で成立します。上が求めた成果をあげると高く評価される、これが成果主義でした。信頼主義は上の立場の人間こそ、下の立場の人から信頼される存在でないといけません。
言行一致
正直さ
倫理観
従来に増して、上のポジションにつく人に求められます。それなしに下の人たちに「信頼」を要求しても永遠に信頼関係は構築されません。といっても完璧な人はいないので、上のポジションの人は、これらを意識して期待される姿に自分を近づける努力をしましょう。
自社で求めるリーダー像、評価の視点を再点検してみてください。信頼主義を打ち出したとしても、これらのことが変わっていないと元の木阿弥となります。
マーケティングもそうですね。信頼できる企業だから、信頼できる人からの紹介だから手にとってみる、そんな時代になっていると思います。
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