1008号「情報過多シンドロームにならないために」(メールマガジン「人事の目」)

脳が疲れている、と感じることがありますよね。

文字を読むのが面倒くさくなったり、深く考えられなくなったり、やる気が減退したり・・・
一日の終わりにはそんな症状になっている・・・、こんな人も少なくないと思います。

人間は大量の情報にさらされ、常にその処理に追われると、脳がオーバーフローを起こした状態になり、記憶力や判断力、理解力などが低下するそうです。この状態を「情報過多シンドローム」と言うそうです。

そもそも、私たちの周辺の情報は激増しています。コミュニケーション手段がとにかく増えました。メール、チャット、複数のSNSと多様化し、それらが公私両方で飛んできます。2022年の調査で日本の携帯電話普及率は170%(一人で複数台持っている人がいるため100%を超えている)とあるように、誰でも直通電話をもっている状況にあります。

管理職の人はこれに加えて、上司やメンバーが発する情報に対しても感度を高めておかねばなりません。もちろん家族の情報も然り。

こりゃ無理です。これだけの情報量を処理するように人間の身体は進化していないと思います。脳がオーバーフローするのは当然です。

自分の身を守るために工夫が必要です。一番は仕事をしない時間帯を決めることです。緊急対応的なこともあるでしょうから、メールのやりとり程度のことはOKです。ただ、それなりに脳を稼働させて取り組むことはやらないようにします。帰宅したら仕事をしない、はやりやすいやり方です。別のことに従事するのも良いでしょう。仕事で脳が疲れたら、家事をする、運動をする、TVの画面でドラマを観る、なんてことを私はよくやります。

次に生活のリズムを整える。私のお薦めは朝型にすることです。活動を開始する前に1.5時間から2時間程度、集中して仕事ができるようにします。この時間帯にその日から1週間分のスケジュールを眺め、その展開イメージを持ち、必要な準備をします。これをすることで、仕事が自分にとってUnder control(統制された状態)になります。その状態にならずに、いろいろな情報に接するとその対応で右往左往することになり疲弊します。

最も効くのは昼間の15分睡眠です。パワーナップと呼ばれているやつです。眠くなったら15分眠る。さすがに会議中に眠るのは他のメンバーに対して失礼なので、自分の作業時間の中で眠ります。私が社外取締役を務める某社にはナップルームがあります。照度を落とした静かな部屋にリラクゼーションチェアと毛布が置かれ、いつでも利用できます。仕事中に眠るとは何事だ!という方もいると思いますが、それは運動中に水を飲むな!と同じ昭和の感情です。

今週からお盆Weekですね。さすがにこの期間はいろいろな動きがスローになります。この機会を利用して脳を休めましょう。私も今日と明日は森の中にいる予定です。


おまけー1:映画館と新幹線で“じゃがりこ”的な食べ物は禁止してほしいです。

隣席の人が「カリカリ」。後ろの席で「カリカリ」。更には前の席の人も「カリカリ」。カリカリ蝉の集団の中にいるような感じです。あのカリカリ音は耳栓をしても聞こえます。うーむ、と思っていたときに社内販売がやってきました。

「すみません、雷おこし、ありますか?」と言う声が。(ありません!心の中で大声で叫ぶ)

おまけー2:9月にお一人から申し込める本格的2日版オンラインOTを企画しました!
インハウスでOTを企画するのは負担だが、OTを体験させたい(したい)方向けです。ぜひ!
https://indigoblue.co.jp/igyoushu-ot/

おまけー3:「社長と人事の共創塾」、若干名募集中です。“社長”とありますが、事業系のリーダーの方を意図しております。生々しい組織人事に関係するケーススタディ×7本です。9月14日開講なので、まだ間に合います。こちらは全て私がファシリテーションします。お一人でもどうぞ。ご参加お待ちしています!
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