どうも私には傘をさす才能がないようです。ちゃんとさしているつもりなのですが、
頭以外の場所がいつもビショビショになります。
そこを通るだけで、さっと全身を乾かしてくれるようなスポット
(洗車センターにある車を乾かす機械のようなもの)が駅とか地下街に
あるとよいなあ、と思います。
さて、前回のタイトルが「So」となっていましたが、これはちょっとした技術的な
トラブルによる間違いです。
正しいタイトルは「Someday, somebody!」でした。
今日のタイトルも英語つながりで「Tomorrow is not another day!
(明日は今日の繰り返しではない!)」です。
毎日、毎日、同じような仕事をして時間が過ぎていると、明日も明後日も、
明々後日も「今日の繰り返し」のような気がしてきます。
しかも、その仕事は「誰やっても同じと言われる仕事」だったりすると、これは辛い。
“泳げ!たいやき君”のような心境になります。
組織の中には「誰がやっても同じ仕事」があり、それを抜き出して専門に
従事してもらう人たちを正社員よりも安いコストで雇う。
そこで派遣社員とか、派遣工とか、アルバイトを活用する・・・。
このやり方は一見合理的だと思います。但し、大事なことを忘れてしまうと
仕事の価値が毀損し、かつやっているヒトのマインドも脆弱になり、最後には
大きなしっぺ返しがきます。
仮に「誰がやっても同じ仕事」であっても、大切な仕事につながっているはずです。
一つ一つの仕事がつながって、最終的な価値を生み、それに対してお金を払ったり、
時間を費やしてくれたりする顧客がいるわけです。
この顧客価値を意識せずに、一つ一つの仕事をそれぞれに完結させてしまうと、
間違いなく最終的な顧客価値が毀損します。
全ての仕事がつながっているなんて、当たり前のことです。
それを声高に言うことさえ、はばかられるくらいです。しかし、ご用心。
「誰がやっても同じ仕事」を抽出して、それを恒常的に「その作業だけをやってもらう
人たち」に委託していますと、組織としては、この”当たり前のこと”が当たり前
ではなくなっています。
その結果、その組織のアウトプットの質は毀損し始めているはずです。
90年代に、組織の中の仕事を要素還元的に分解。それぞれのパーツを完全遂行
することを意識して、役割を決め、その役割に応じて報酬を決める考え方が
流行りました。これは行き過ぎた年功的処遇を解消させるための方法論として、
または異なる処遇方針・水準の会社が合併する際の方法論として、
とても機能しました。私自身、この考え方を提唱し、提案してきました。
しかし、これを目先の合理性に囚われて追求し続けてしまうと、要素分解された
「誰がやっても同じ仕事」は「その作業だけやってもらうヒト達」に任せることが定着し、
更に追求が進みことで、そのコストを更に下げる、というドライブがかかります。
麻薬みたいな感じでやめられなくなります。
そうなると「誰がやっても同じ作業」従事者に会社として何かを伝える
という意識は薄れ、当然ながら、その作業者たちはその作業がどのように
最終価値につながっていくのか、については全く関知せず、という状態になります。
更には、無意識のうちに、その作業者たちをぞんざいに扱うようにさえなります。
近く公開される映画「ハゲタカ」の中に
「派遣工は人事部の扱いじゃない。調達部門の管轄です。
つまり、俺たちは部品なんですよ。」と派遣工が語るシーンがあります。
まさにそういうことだと思います。
こういう状態になっていないか。合理化の追求が目先の合理化追求に
なっていないか、経営者はときおり、組織の仕事がつながっているかどうか、
自分の胸に手をあてて考えてみた方がいいかもしれません。
クライアントが求める顧客価値は常に進化していきます。昨日満足していたことも
明日には当たり前になります。毎日同じことを繰り返していては、
徐々に期待水準に応えられなくなります。
サービスの提供側にTomorrow is another dayという意識があると無理です。
明日は、今日よりも進化した仕事をする!という気迫があるかどうかで、
だいぶ違ってきます。
この気迫を組織全体に満ち溢れさせたいと思うと、「誰がやっても同じ仕事を、
恒常的に外部のヒトにやってもらう」のは障害になるかもしれません。
もっとも、外部のヒト達をも熱い想いで巻き込めれば別ですが。
なんと言っても、組織の中のリーダーたちが、Tomorrow is another day.
(明日は今日の繰り返し)と思っていると、ここの気迫はまず生まれません。
事業が順調で安定していたりすると、無意識のうちに、
Tomorrow should be another day.になってしまいがちです。
過去最高収益のCCCは要注意!と身を引き締めております。
おまけー1:自動掃除機の「ルンバ」を買いました。これ、いいですよー。
週末にまとめて掃除をするときに、”ながら”でいろいろできます。もちろん、
外出時にスイッチをいれておくと適当に掃除しておいてくれるのもありがたい。
(もちろん、細かいところは掃除機を持って自分でやらないとダメですが。)
おまけー2:なんでも挑戦シリーズで”ミイラエステ”に挑戦しました。
遠赤外線の包帯で顔をぐるぐる巻きにするやつです。
これ、確かに顔がすっきりします。
Before/Afterの写真を公開できないんが残念!
(やっている途中はかなり不気味です。)
おまけー3:ミイラエステ中に大地震がきたら困るなーと思っていましたが、
それ以外でも”今、地震がきたら、超困るよなー”という瞬間がありますよね。