8月23日に「柴田塾Meets! 2014」なるイベントを開催しました。
これまで「柴田塾」に参加した方々の同窓会です。
参加者間の“同期飲み会”は結構やっているようですが、これはIndigo Blue主催のいわば公式の同窓会。
0期から37期までのみなさんが参集しました。
第一部が講義と新しい研修プログラムのお披露目、第二部が懇親会。あっというまの4時間でした。
第一部の中で「柴田励司の気づき」と題して、私の問題意識についてお話ししました。
2020年を見据えて、世の中がどうなっていくか、“だから今、こんなことを始めている”
という私の活動・展望についてお話ししました。
要約するとこういうことです。
これから、より不確実な世の中になる。そうなると、ますます「ヒトの力」が問われる時代に
なる。キーワードは「自信」。どんな状況になったとしても“なんとかなるだろう”と思う
自信をもったリーダーと優れたフォロワーの集団になれば、何が起きても自己解決できるはず。
これを踏まえて、今の私の活動・関心領域として以下の4つについてお話ししました。
1.個々人の「器」を広げる育成プログラムを世の中に提案する
ここ数年、体験型ケーススタディ:Organization Theater(OT)を通じて、いわゆる選抜人材の育成や
アセスメントに関わる機会が増えました。総じて思うのは「自信」を感じさせる人が少なくなっている
こと。特に大企業の選抜人材にその傾向が強いです。
知識は豊富、頭の回転も速い。しかし、これは過去にやったことがあること、或いは与件が明らかな
場合のみ。不確実な状況になると急に弱くなる傾向があります。また、“正解”を自分の中ではなく、
外に求める傾向があります。そこに自分の“どうしたい”は希薄です。最終的に自分の“どうしたい”
を強く持たないと道は拓けません。外の正解探しは他責につながります。そうではない。
要は自分の意思であること。次世代を担う人たちにはここに気づいてもらいたいのです。
また、人間関係の問題は、全て自分の心の有り様に帰結すること。ここに気づいてもらえる機会を
提案していきたいと思っています。
(新しい研修プログラム:ケミストリーチェンジ、近く公開します。)
2.迷える中高年の心に火を灯す仕組みを提案する
大企業を中心に「中高年ローパフォーマー」の余剰対策に頭を悩ます一方で、新卒や現場のワーカーが
超不足して事業計画が成立しないという問題に直面しています。これは社内問題化しつつあります。
マクロ的に、労働力移転(適正配分)は緊急課題です。
ところが、この「労働力移転」がなかなか進みません。この根幹にあるのは個々人の意識の問題です。
自分のキャリアは自分でつくるという意識が希薄なので、中高年になってからいきなり、自分の
キャリアをデザインせよ、と言われても“肩たたき”以外の何物でもなくなってしまう。だから、
中高年対象のキャリア研修が“たそがれ感”満載なのです。このやり方だと、“一生懸命働いてきて
これか・・・”という弱った意識の中高年が増加するだけです。
昨年、経済産業省の“人活プロジェクト”なるものを請け負い、成熟産業に長く務め、精神的に
疲弊し能力開発機能がSTOPしていた方々の心に火を再燃させる仕事をしました。キーワードは
「自分事で仕事をする自覚と自信の再興でした。
これを仕組化して、例えば雇用保険に加入している40歳から45歳の全員が対象で、強制的に参加
しないといけない1週間の研修ができないかと考えています。もちろん、いろいろな企業からの参加に
なります。現職の部・課長も例外ではありません。みな対象です。そのプロセスを経て、
企業人としての殻を破って、前向きに自分に向き合う機会をつくりたいと思っています。
3.学歴がなくとも社会の門戸を開く仕組みを提案する
経済的な事情や勉強以外のことに真剣に取り組んできた結果、大学進学をあきらめたり、“圏外大学”
への進学になったり、さらには高校中退したような人たちでも、チャレンジしたいと思ったときに、
必要な教育を提供し、認定することで「学歴」関係なく、一般企業の門戸が開く仕組みを提案して
いこうと思っています。
偏差値が高い学校に入学したのは、ある一定時期に真剣に受験勉強に取り組んだ賜物です。他のこと、
スポーツやアルバイト、はたまたサークル活動(もっと言うなら暴走族もあり)に真剣に取り組んだ
ことがあれば、それを社会で生かさない手はありません。
ただし、彼ら彼女らはドロップアウト組として、キャリアが限定されているのが現実。ここを
なんとかしたいと思っています。
4.最後に、成長が鈍化した新興企業を再浮上させる
これがありませんと日本経済の底上げはありません。大企業の盛衰に左右されず、自分の力で
浮上するための資金と知恵(戦略と人材)の提供。これをパス(マザーズ:3840)で提案していく。
こんな夢をお話ししました。その後の第二部の懇親会とその後の二次会もあり。楽しい一日でした。
この4つの実現に向けて、ますます頑張ろうと決意を新たにした一日でもありました。
おまけ:2020年を踏まえて人材育成のあり方について検討する「2020年人材育成責任者の会」
(第二回)の募集をしています。
この企画、研究会という位置づけなので、参加費は実費のみです。(対象は2020年に人材育成の
責任者になっているであろう方です。)まだ、若干の空きがあります。(ぜひ!)