暑中お見舞い申し上げます。毎日暑いですね。
金曜日に「感」「伝」「治」のトライアルイベントを開催しました。
「感」「伝」「治」とは“感じて治める”、“伝えて治める”ということ。つまり、
目の前の相手の表情を読み、その人の真意を察する、これが“感じて治める”。
思いを表情に乗せて伝えることで、相手に共感される。これが“伝えて治める”です。
人は言葉そのものよりも、話をしている人の表情や立ち振る舞いなど言葉以外の要素で
判断するものです。いかに素晴らしい言葉を連ねても、オドオドしていたら信頼でき
ません。逆に、たいしたことを話していなくとも、堂々とした態度であると“素晴らしい”
と思ってしまうものです。“言葉以外の要素”の影響は非常に大きいのです。
これまで優れた経営者、ハイパフォーマーと言われる人たちに数多くお会いしてきました
。その人たちに共通する要素がこの「感」「伝」「治」力です。もちろんこれだけでは
ありませんが、この力なしに人を惹きつけたり、トラブル処理がうまくできたり、
優れた営業実績を上げている人はいないと思います。「感」「伝」「治」力は良い仕事を
するための“必要条件”だと思います。
しかし、この「感」「伝」「治」について教わる機会がありません。たまたま近くに
「感」「伝」「治」力を当たり前のように発揮している人がいてくれれば自然に
その影響からできるようになることはあるでしょう。または、強烈なクレーム対応を
余儀なくされるような場面から自然と「感」「伝」「治」力を発揮できるようになった
人もいるでしょう。しかし、こうしたことがないと、まずこの力は開花しません。
“目は口ほどにものを言う”と言いますが、表情は“真意”を表します。
“真意”に気づくことができれば、自分の熱意を共感してもらえるようになると、
ビジネス上でもプライベートでもその後の展開がだいぶ違ってくるはずです。
この「感」「伝」「治」力をスキル化したいと思いました。
そこで、日本で数少ない微表情の研究家の清水健二さんと、長らく放送メディアの世界に
身を置き、現在は大学でコミュニケーションを教える出川有さんのお二人にプログラムの
開発をお願いしました。
不用意な発言をして仲間や部下の信任をなくしたり、営業提案のポイントがずれたり、
普通の対話が険悪な雰囲気になったり・・、これらは相手の表情を読めないことから
おきます。また、いいことを言っているのに全く伝わらないプレゼンテーションに
なったり、クレーム対応で火に油を注いだり、会話が弾まなかったり・・・、
これらは自分の表情や間の取り方が悪いから起きます。
こうした「感」「伝」「治」力不足から起きる問題を抱える人が増えていると思います。
携帯電話、メール、SNS、参加型ゲームの普及により、相手の顔を見ないで
コミュニケーションすることが日常的になっていることがその背景だと思います。
日本を代表する企業で次世代を担うことが期待されている“選抜人材”であっても
その例外ではありません。
ビジネス上の修羅場体験をしてもらう体験型ケーススタディ(Organization Theater
通称OT)の場面で、プロの役者が演ずる利害関係者と対峙するシーンで、“察しない”、
“熱意を表現できない”人が多いです。若い世代においては、さらに重症。不用意に
相手を怒らせるような表情を見せたり、相手が感情を露わにしているのに、
それに全く気づかない。これでは将来リーダーとして良い仕事はできません。
スキル化して多くの人たちに「感」「伝」「治」力を学ぶ場をお届けしたいと思っています。
ちなみにすでに“就職活動中の学生”たち向けにこんなことをやっています。
https://job.nikkei.co.jp/2016/event/detail/239
金曜日の「感」「伝」「治」トライアルにご参加いただいた方々のアンケートに
目を通したところ、概ね好評でした。他にはない内容だからでしょう。しかし、
まだレクチャー(インプット)的要素が強く、“おもしろい話だった”で終わって
しまう感があります。この講座を通じて、受講者が自ら気づき、修正を図り、
自分の感度や表情、間の取り方を意図的に変えていけるようなTake away要素を強化する
必要があると思いました。
トライアル受講を希望される企業・団体の方がいらっしゃいましたら、
このメールへの返信でお知らせください。
さすがに無料というわけにはいきませんが、通常価格の半額程度でトライアル出張致します
。人数は最大で30名程度をイメージしています。(12名が最適です。)
ご興味があります方はこのメルマガへの返信でお知らせください。
おまけー1:トライアルセミナーに参加した方から、“「感」「伝」「治」力はスキルではなく、
心のもちようがその源泉”。そこを偽るようなスキルを身に着けるのは本末転倒“という
趣旨のご発言をいただきました。全く、その通り。相手を慮る気持ち、真の熱意があってこそ。
おまけー2:先週は4日連続「OT」。その後、講演やセミナーが連発したのでさすがに疲労困憊。
そんなときはジムでゆっくり泳ぎ、自宅のバルコニーでビール片手にゆっくり休む。
PC、スマホに触らないことにしています。
おまけー3:このアイス美味しいです。(が、7-11から消えたのはなぜだ!)