810号「表情で語る力」(メールマガジン「人事の目」より)

先週のメルマガで「学び直しのためのポータブルスキル・心のもちよう」の代表例を9つを挙げました。


これらの9つなしに、いま流行りの「Reskilling(リスキリング))」しようとしても基盤がないので難しいと思います。ちなみにリスキニングとは、“企業が経営戦略上の転換を図る時、その企業内部の人材のスキルや能力を、あらたな戦略に合致するように再開発(=リスキリング)すること”。間違いなく、これからの企業の人材育成上の重要課題です。

この9つのスキルの中の「表情を使って語り、表情を読む力」について、これが今日のテーマです。
なかなか馴染みがないかもしれません。しかし、人間関係の構築のためにとても重要なスキルです。

みなさんの周囲の魅力的な人を思い浮かべてみてください。その方は表情が常に豊かではありませんか。
つい引き込まれてしまうプレゼンテーションがあります。スピーカーは表情豊かに語っていませんか?

「半沢直樹」の大和田常務みたいな「顔芸」をやれ、と言っているのではありません。表情を意識してみましょう。それだけで、いつものコミュニケーションが円滑になることを実感できるはずです。

私がホテルのフロントで働いていたときのことです。当時のT総支配人の笑顔が素敵でした。見た目もダンディな、いかにもシティホテルの総支配人風のおじさま。ゲスト、社員問わずに目が合うと必ず素敵な笑顔で会釈していました。今から思うと完全に“職業スマイル”だったと思うのですが、たちどころに相手をファンにしていたのはさすがでした。

小学校4年生で出会った「負けてたまるか!(松平康隆著)の影響から“よいと思うことはなんでもパクる(真似する)”ことにしていたので、さっそく真似してみました。T総支配人ほどの笑顔にはなりませんでしたが、効果はてきめん。初対面の人とのコミュニケーションが弾むようになりました。表情のパワーを実感した瞬間でした。

コロナ禍でマスク着用が一般化しました。顔の半分くらいが隠れています。米国人がマスクを嫌うのは、相手の表情がわからないからだと聞きました。そもそも、英語圏の人たちは日本人よりも表情が豊か。それだけ言葉よりも表情でコミュニケーションを図っているわけです。マスクで顔が隠れてしまうと一気にコミュニケーションレベルが下がるので不安なのでしょう。

日本人だってそうです。「話している言葉」だけでなく、言葉を発しているときの表情、声のトーン、間の置き方等から総合的にメッセージを受け取っているものです。ここは人種を問わず同じです。表情が見えないと相手が何を言わんとしているかわからず不安になって当然です。(オンライン会議でビデオを表示しない人がいますが、自らメッセージ力を弱めているようなものです。)

意識しなくとも自然に表情を活用している人がいます。女性は比較的そうですね。男性は表情に無頓着の人が多いです。特に中高年にその傾向があります。中高年の学び直しを考えるとしたら、最も未開拓な領域、それが「表情を使って語る力」ではないでしょうか。そこが変わると印象が変わります。他のスキルよりも周囲に与える影響は大きいと思います。

このスキルに関心がある方へ。

近く「表情を使って語る」オンライン講座をやります。講師は私がこのスキルを語らせたら第一人者と柴田が思う「出川有さん」です。日程が決まりましたら、お知らせします。乞うご期待!


おまけー1:某企業のAさんではないかと思われる人にあちこちで遭遇します。出前館の宅配、行きつけのコンビニのレジ、自宅近くの工事現場の誘導・・・。もしかして、監視か?
さすがに気になり、ピザを配達してくれた人に「Aさん?」と声をかけたところ、ささっといなくなりました。

おまけー2:某駅で“さらばだ!”と叫び改札の中に消えていく高齢男性あり。(絶対に“中野渡頭取”の真似だ。)

おまけー3:リクルートワークス研究所の機関紙「Works 162 グループ経営の人事」でグループ経営について語りました。お手元に届いている方はぜひご覧ください。

(「朝学の会」を毎週月曜日の朝7時からやっています。ご興味ある方は「朝学の会 インディゴブルー」で検索をお願いします。)





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