Vol.432 説明と共感

先週は「体験型ケーススタディ」のオンパレード。1週間のうち3日がこれ。

なんと来週も3発!(しかも演目が違う!)

「体験型ケーススタディ」は有事のビジネスシュミレーション。
いわば”off-OJT“です。

人事評価が高いヒトが、プレッシャーがかかる場面になると
フリーズすることがわかったり、分析力や論理的思考力に難ありとして、
人事評価が低い人が人間味あふれる対応でチームを救ったり・・・
ほんのちょっとした一言がチームに元気を与えたり、
関係者を激怒させたり・・・

主催者(人事)側にも参加者本人にも実にいろいろな気づきがあります。

人は「説明」を聞いて頭で理解しても、心で「共感」しない限り
納得しないものです。また、いかに「共感」しても説明できないと
限られた中でしか通用しません。

「説明」と「共感」、この双方をいかにバランス良く発揮できるか。

「体験型ケーススタディ」では、これが問われます。
また、”ここぞ!”というときに自ら動けるかどうか。
ここも強く問われます。

何と言っても、”ここぞ!というときに動けるかどうか”。

ここに、そのヒトが頼れるかどうかが、かかっています。

ちなみに、”ここぞ!”というときに動けるヒトは、
“修羅場”を多く経験してきています。

“修羅場”とは、自分の全ての知識、スキル、熱意をぶつけても、
どうにもならない状況のこと。

その”どうしようもない状況下”でもがくことで自分の器が広がっていきます。

それが”修羅場”の効能です。

社会や企業がぐいぐい成長していると、その成長スピードに自分の器を
適応させていかないといけないので、毎日がプチ”修羅場”の連続になります。
毎日全力疾走。

しかし、こういう中にいると、大変ですが、みるみる成長します。
しかし、残念ながら世の中的にはこういう”成長感”がなくなっています。

かつて新人に、”とにかく客先に行って説明してこい!”的な
指導をすることがありました。

個人的には、このお客様を使うやり方を良しと思っていませんが、
このスパルタ方式、その新人が鍛えられることは間違いありません。
何にもできない新人にしてみると、電話をかけること、訪問すること自体が
“修羅場”。大いにそこから学びがあります。

しかし、今これを不注意にやりますと、パラハラ系の話に発展する怖れが
あります・・・。

だからこそ、研修という場で”修羅場”を経験させることを
考えていかないといけない。
そう思い、「体験型ケーススタディ:Organization theater」
を開発したのです。

まだまだ、”こんなに手間がかかっている研修”は世界中でウチだけなので
(苦笑)、標準化に工夫が必要ですが、効果を確信しているので、
この手法(方法論)が広まっていくと良いなあと思っています。
コンサルティング会社、研修会社の方々で興味がある方はお知らせください。
ガイダンスします。

さて、その合間を縫って、名古屋大学で「グローバル30プログラム」
の一環で留学生+日本学生を対象に「Global talent」について
講義してきました。

全編英語でやるのは久しぶりでしたが、楽しめました。

特にウズベキスタンとネパールから来ていた留学生が記憶に残りました。

“こうしたい”という軸がはっきりしている。
若気の至り的なところへの指摘にも真摯に耳を傾ける素直さがあり。
こういう若者に出会うといろいろな事にチャレンジさせてあげたいと

思いますね。

一方で数か月前に都内の某有名私立大学で特別講義をしたときの
日本人大学生たちの「緩さ」が思い起こされました。
このときも前の方に座っていたのは全部留学生でした。

日本の大学生たちよ、シャンとせよ!!

留学生チームと「体験型ケーススタディ」で戦ったら確実に負けるぞ!

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おまけー1:COSMO PRの佐藤玖美代表が書かれた「コミュニケーション・
リーダーシップ 考える技術 伝える技術」の出版記念パーティに
駆けつけ参加しました。終了15分前に滑り込み。

「もうパーティ、終わっちゃうわよ」と言われましたが、
久しぶりにお会いした佐藤さんと記念撮影もできて良かったです。

ちなみにこの本、コミュニケーションの構造や設計について学ぶに
とてもよい本です。私のことも「1行」ほど出ています。(笑)
ぜひ、ご覧ください。

コミュニケーション・リーダーシップ考える技術・伝える技術

おまけー2:ここ2年ほど自分の本を出していなかったのですが、
かつて一緒に組んだ方から「柴田励司企画でもうGOとったから、
やりましょう!」とお誘いあり、早速企画の打ち合わせ。

波長が合うヒトとの話が弾みます。久々に出版に気合が入ってきた!

おまけー3:最近コンビニで「本当にいた巨人族」とか「巨大生物の謎」とか、
私の琴線に触れるタイトルのビニ本が多いです。気になるなー

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