「ぎっくり腰」」になってしまいました。人生初の「ぎっくり」です。
先週、とあるクライアントの訪問で往復合計7時間ほど電車に乗りました。
車中ではいつものようにずっと仕事。なんといっても、新幹線のグリーン車内は
仕事場としては最適な環境ですから。
この日もそう。集中して仕事ができたので、かなりはかどりました。
品川駅に23時過ぎに到着。さすがに腰回りが固まったなあと思った翌日、
そのコリが軽い痛みに進化。それでもいつものように朝のジョギングと腹筋等は実行。
その翌日、痛みがやや激しくなりました。特に同じ姿勢を長くとった後に動くと腰に
“ギギッツ!と痛みが・・・。これはいかん、コリをほぐすには運動が一番と
フィットネスクラブへ出向き、1時間水泳。続いて温水ジャグジーで時間をかけてコリをほぐす、
てなことをやりましたところ翌朝に超悪化・・・。ベッドから起き上がるのも一苦労に。 (+_+)
その日は某企業の部長全員を全国から呼び寄せていたので、穴を開ける訳にもいかず、
よろよろとセミナーハウスへ。この日は基本立ちっぱなしでセッションをリードしました。
(下手に座ると立ち上がるのが大変ですから。)夕方にさすがにヤバくなってきたので
セッション終了後、目黒のカイロプラクティックへ急行しました。
「はー。これは”ぎっくり腰”ですね」
「あの、ぎっくり腰っていうのは重い物を持ち上げたりして”ぎっくり!”ってなるから
ぎっくり腰って言うんじゃないんですか?」
「あ、それはわかりやすいケースで。柴田さんみたいなケースもあります。」
「はあ・・・」
「で、こんなに腫れているのは・・・、何かしましたか?」
「コリをほぐそうと水泳。それと温水ジャグジー」
「最悪です。炎症になっていますね。」
「・・・」
素人判断が悪化させました。
私の症状から初期の段階で「ぎっくり腰じゃないの?」と言ってくれたヒトがいましたが、
「ぎっくり!するようなことがなかったから違う!」と、”思い込み”から聞く耳を
持たなかった自分の責任です。
“思い込み”は恐ろしい。判断を鈍らせます。
事業計画立案時において、過去のデータや慣習から”こうにちがいない”と仮説を立てます。
これはこれで大事なことなのですが、だからといって”素朴な意見”に耳を傾けなくなると
判断を誤ることがありますね。
過去のデータはあくまでも過去のこと。将来が全てその延長線上にあるわけではありません。
その見極めをするためにも、”思い込みの牢獄”から意図的に自分を解放させないといけません。
日常的に全く関わっていない”素人”の声がヒントになります。特に、消費者・顧客の
素朴な声には”あっ”と思わせる内容が隠されていることがあります。
最近、企業の顧客の購買行動の特性を分析し、その上で自社の商品・サービスが選ばれる
理由を仮説立てし、その企業に代わって、企業の顧客にインタビューし、その仮説の確認と
そこからの気づき(企業の”思い込み”と顧客の想いのギャップ)を明らかにする
コンサルティングもやっています。
ここから営業のあり方、戦略を再構築するコンサルティングサービスです。
“Sales effectiveness”と称しています。
企業の営業担当者が出向きますと、諸々の要因からなかなか本音が出ません。
そこを引き出すのが我々の仕事です。また、潜在顧客、過去の顧客へのヒアリングも
同時に行うことで”気づき”が充実します。
ここ数か月で何件か対応しましたが、”思い込み”が顧客の想いを気づかせていないケースが
結構あります。しかも、現場から遠い経営会議の”思い込み”がその主要因だったりします。
経営会議メンバーの心象風景や体験が数年前のままで、今の現場にはあてはまらないことがあります。
しかし、そのメンバーが”思い込みの牢獄”に留まっているとこうしたことになりがちです。
その”ずれた意見”を正す若者がいないと”思い込みの牢獄”が意思決定を支配し、
どんどんずれていきます。
“思い込みの牢獄”の住人たちの始末が悪いのは、全て”良かれ”と思っていることです。
ここに新鮮な気づきを与えるための仕掛け。これを仕組みとして意思決定プロセスの中に
組み込みたいですね。この手の住人たちは”言われたくらい”では変わりません。
自分で”はっ!”としないと無理です。
私が事業会社の経営者時代にやっていたことは「顧客モニター調査の結果」を定期的に
経営会議のアジェンダにいれていました。まずはここからでしょうね。
おまけー1:本格的なカイロに初めて行きましたが、なかなかいいものです。
かつて、「Oリング」治療や「手かざし治療」などの不思議系(こういうのが好き)を
体験したことがありますが、真っ当なものはさすがに真っ当です。
おまけー2:Facebookで「ぎっくり腰」を報告したところ、多くの方からお声掛けと
カイロ情報をいただきました。ありがとうございました。
しかし、「ぎっくり腰になってしまいました。」に「いいね!」はちょっとなあ。
おまけー3:Indigo Blueでは一緒に働いてくれる人を募集します。
関心のある方はぜひご応募ください! (詳細はこちら)