寒暖の差で体調を崩しませんように。
さて、『揚げひばり(英題:「The Lark Ascending」)』という曲をご存じでしょうか。
英国人レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが1920年に書いたヴァイオリンとオーケストラに
よるクラシック曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=djWhLihkVU8 (やや音源が悪いですが)
“あちらをたてればこちらがたたず”。柵(しがらみ)の中で身動きがとれなくなっていく。
そんなときに、この曲はおススメです。解き放たれます。
何かを変えていこうとすると、この、”あちらをたてればこちらがたたず”という状態に
陥りがちですスッパリどちらかを選べばいいのですが、これがなかなか難しい。
たとえ誰かから嫌われたとしても、自分の信念に照らして進めるべきことは進める。
何かを変えるには、そのくらいの意志の強さが必要です。
但し、”いいヒトと思われたい”、この思いが(潜在的にでも)あると、これはなかなか
辛い要求になります。なにしろ”いいヒトと思われたい人”は、関係者全員から好かれたい
と思っています。なかなか、”誰かに嫌われたとしても・・・”、という行動がとれません。
みんなから好かれたい(嫌われたくない)と思っていると、対立を避け、”その場しのぎ”
の対応になりがちです。その結果、辻褄が合わなくなったり、相手によって言うことが
変わってしまい、信用をなくします。
わかってはいるものの、誰もがこの状態に陥る可能性があります。
そりゃそうです。嫌われてもいい!と割り切るのはなかなかできるものではありません。
特に関係者のことを思えば思うほど、割り切れなくなります。だからといって、いつまでも
この状態を継続していると、最終的には全てを失います。”その場しのぎ”はしょせん
“その場しのぎ”。長くは続きません。
“折り合いをつける”、”建設的な妥協”という大人の言葉があります。利害が対立する
中での落としどころはこれ以外にあり得ません。
しかし、”落としどころ”というものは、一番最初から探るものではないはずです。
まずは誰かが”大きく変える”動きを取り、その結果、影響を被る関係者たちが
自分の中で消化して、”折り合い”という代替案が出てくる・・・、このステップだと思います。
最初から”落としどころ”を探していきますと、そこから意思が見えなくなります。
どうしたいのか、ここがハッキリしないと前に進みません。
何かを変える役割の方、リーダーですね、リーダーはこういうときに、”どうしたいのか”
をはっきり示す。これが何かを変える第一歩になります。その際、明快に「振り切る」のが
いいでしょう。そこから、関係者間の”建設的な妥協”へ導いていくのが経営スタッフの
腕の見せ所になります。
リーダーは進むべき方向を明らかに主張する。経営スタッフはその実現のために
利害関係者の調整をする。役割が違います。
経営スタッフを経験したリーダーは、この先の「調整」が見えているので、ついつい悩みます。
割り切れなくなります。そんなときこそ、意識して割り切る。頑張って割り切る。
で、見失いがちになったときに「挙げひばり」を聴いてみてください。
(自分に言い聞かせる余裕が生まれますよ)
リーダーは、「明快」「さわやか」「説明可能」がいいじゃないですか。
そういう役割だと思って、それを演じ切りましょう。
おまけー1:お待たせしました。11月8日(金)に「Organization theater:体験型ケーススタディ」
の無料体験会を開催します。(たぶん、今年最後になります。)
ご希望の方はお名前、所属と役職、年齢をお書きの上、以下まで、お申込みください。
申込者多数の場合には抽選とさせていただきます。
日時:2013年11月8日(金) 9時集合 18時解散予定 ※ケースの進捗により前後します
場所:ディスコ 神楽坂Human Capital Studio
http://www.disc.co.jp/corporate/map-kagurazaka.htm
お申込み先:info@indigoblue.co.jp
おまけー2:「半沢直樹」で「倍返し」よりも印象に残っているのは、大和田常務役の
香川照之さんの「やれるものなら、やって・み・な!」です。 (あの顔の動きスゴイ)
おまけー3:田舎者とは田舎に住んでいる人のことではなく、「どこへ行っても自分のやり方を
押し通す人」のことですね。つまり、ダイバーシティと気配りを欠く人のこと。
(その主要因は”井の中の蛙“)