1001号「戦力外元エースをどうする?」(メールマガジン「人事の目」)

メルマガ1000号到達にあたり、多くのみなさんからメッセージをいただきました。
ありがとうございます!

7月12日(金)の「1000号記念パーティ」でお会いできますことを楽しみにしています。

“どんな人たちが参加するんだろう?”
“自分が参加してもいいのでしょうか?”

というお問い合わせが事務局に寄せられていると聞きました。メルマガを読んでいただいている方であれば、どなたでも大歓迎です。一人で心細い場合にはお友達をお誘いあわせの上でぜひ!参加者が交流できるプログラムも企画されているようです。

(お申込みはこちらから)
https://forms.gle/bUvm2gMgad71ruv96

さて、今週のテーマは「戦力外元“エース”をどうする?」です。

かつてエース級の働きをしていたが、ここ数年パッとしない。復活を期して配置転換を繰り返すが、どの組織に行ってもチームからの評判が芳しくない。この4月に管理職ポストから降りてもらい、若いリーダーの後見人的役割をお願いするが、その若いリーダーに対して上から目線で接してしまう。組織への悪影響がある。どうしたものか。

この1カ月、同様の相談を複数の企業から受けました。いまや適応進化は企業の課題です。未来を見越して従来のキャスティングを変える動きが盛んになっています。これは必要な攻めの人事マネジメントです。一方で“外された元エース”問題があちこちで発生しているのでしょう。

元エースに復活してもらうための鍵となるのは、その人の「「心のもちよう」が変わることです。仕事のしかた、スキルにも改善の余地はあるでしょう。ただ、「心のもちよう」が悪さをしているために、やり方を変えられないのです。

かつてPHAZEリカレント(朝活)にこの相談対象となる“元エース”が送り込まれてきました。PHAZEリカレントはアラフォー以上の学び直しの場です。ただ、この人に“参加させられている”意識があったことは明らかでした。PHAZEリカレント受講者の多くがオフ会に参加したり、そのままコミュニティに参加しているのですが、この方はこれらの活動に全く参加しませんでした。

元エースが「心のもちよう」を変えられないのは、その人の「自尊心の防御」によります。過去に受けた称賛を忘れられないのです。それが、その人の自己肯定の源になっているので、ここが崩れてしまうと自分自身の存在価値がなくなってしまう。この怖れが背後にあると思われます。

元エースの復活のためには「本人のイメージとは違う存在価値を自覚してもらう」、これが鍵となります。

戦力外ならば“手切れ金(退職上乗せ金)”を支払って会社の外に出てもらう。これは20世紀のやり方です。今後、いかに生産性を高めようとも、“どうしようもない人手不足時代”に突入します。どうせコストをかけるのであれば戦力外の“元エース”の復活のためにコストをかけるのはあり、だと思います。使えなくなったら“切る”マネジメントをしていると、若い世代がいつか自分も切られるかも“と不安に思うようになります。

人材育成というと成長支援が主たるテーマですが、復活支援も視野にいれることを提案したいですね。


おまけ:特急あずさで岡谷に向かったところ、人身事故の影響で立ち往生となりました。アナウンスによると「40分から60分は停まります。」。予定していた登壇時刻には間に合いませんが、致し方ありません。主催者にメールし、観念して仕事に集中しようとしたのですが、

“いやだわー、遅れちゃう。困るわー”と隣の席の妙齢の女性が大きな声の独り言を言いだし、スマホを取り出し、“いやだわー”電話を10分。その後、なぜか大量に持っていた鳩サブレを取り出し、がりがり食べています。1枚食べ終わるとまた、“いやだわー”電話。電話が終わるとまた鳩サブレをがりがり。その後また、“いやだわー”電話、鳩サブレがりがり。これを茅野までずっとやられました。岡谷からの帰りのあずさでもこの“いやだわー、鳩サブレ”女性に遭遇!(まいった)

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