1015号「カイシャインの生活習慣病」(メールマガジン「人事の目」)

会社員の人がかかりやすい「カイシャインの生活習慣病」があります。

・同じ会社に15年以上勤めている
・その会社にキャリア入社の人が少ない
・会社の業績が安定している
・適度に配置転換される
・自分の評価はそこそこ(悪いというわけではない)
・上司が「いい人」ばかり

こんな環境にいる方が発症しやすいです。

この「病」の怖いところは自覚症状がないことです。自分にとっては当たり前。それが「病」だとは思っていないのです。評価が悪いと、いろいろ指導されます。これは早期発見、治療につながります。そこそこの評価だとそうはいきません。その人の行動様式まで掘り下げられないので、結果として見過ごされ病が進行します。

カイシャインの生活習慣病にかかっている人が50歳前後でベンチャー企業に転職したり、個人事業主として独立したときに、その「病」が一気に露呈します。“これまでの自分の経験を活かそう”、“心機一転がんばろう”と思っているものの、「病」のせいで思うように事が進まず、厳しい評価を下されることになります。

50代前後の方でこれからの職業人生を考えている方は、自分の行動を確認してみてください。

・メールへの返答は緊急のものを除くと翌日、または翌々日だ
・指示や依頼を受けたものはいったん置いておく(すぐに動くことはしない)
・会議では専ら聞き役だ
・上司への報告、相談事項はまとめて行う
・報告資料は時間をかけてしっかりしたものをつくる
・上司への進言はしない

こうした行動が当たり前になっている人は相当の確率で「カイシャインの生活習慣病」にかかっています。

この生活習慣病対策としてお薦めしたい3つの行動があります。

・応答性を高める(何をするにしてもすぐに動く)
・インプットからアウトプットを早く行う
・自分の意見を言う
この3つを意識して実践していくことで、カイシャインの生活習慣病が寛解(かんかい)します。

PHAZEリカレントは寛解するための良い機会です。この13期が10月9日に開講します。12月18日まで毎週4回、7時から8時のオンライン朝活です。

「ポータブルスキル講座」、何かを実現してきた人の講話を聞かせていただく「講話シャワー」、お互いの経験談を共有する「経験を言葉に」、読んだ本の内容で授業をし、授業を受ける「文献知の共有」という構成。ボランティアによる運営のため、参加費はかなり抑えられています。3か月で10万円(税別、一コマ2,500円)です。

もしかして、カイシャインの生活習慣病!?と思った方はぜひご参加ください。(企業派遣も歓迎します。)
https://phaze.jp/r_entry/ (お申込みはこちらから)


おまけー1:自民党総裁選が終わりましたね。海外の某メディアが「国民感情を反映した結果」と報道していましたが、そうでしょうかね。むしろ、なぜ、自分たちが直接選べないのか?と思った人が多いのではないでしょうか。

おまけー2:総裁選、壇上で投票用紙に記載する議員たちの肩の動きで誰に投票したかがわかる、という専門家あり。なんだそれ、と思いましたが、確かに名前の書き方で腕の動きは変わることを認識。ベテランの専門家の着眼点、さすがです。

おまけー3:自社の過去の意思決定や事故をケーススタディ化して、次世代人材向けの研修コンテンツにする、ということをやっていますが、これなかなかいいですよ。



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