あっという間に年末です。
年々、時間の経過が早くなってきていると感じますよね。これを心理学では「心理的時間の逆比例法則」というらしいです。
年齢が上がるほど、人生全体に対する1年の割合が小さくなるため、時間が速く過ぎるように感じられるという説です。例えば10歳の子どもにとって1年はその人生の10分の1にあたるため、1年の時間が非常に長く感じられますが、50歳の人にとって1年はその人生の50分の1にあたるため、同じ1年でも若い頃に比べるとずっと短く感じるというロジックです。
なぜそう感じるか。私はこう考えます。歳を重ねるごとに、関わりのある人の数が増え、やるべきことが増えます。それらに対応していると、あっという間に一日が過ぎます。だから時間が速く過ぎるように感じられるのではないかと。現役を引退し、関わる人の数が減り、やることがなくなってくると、今度は時間の経過が長く感じられるんじゃないかなーと。(自分がそうなったときに検証します。)
企業のマネジメントチームのみなさんにとってみると、まさに“あっという間の1年”でしたよね。やる事が満載。マネジメントチーム全員がとても忙しい。次から次へ勃発する課題に対処するので手一杯という状況の1年ではなかったですか?
この状況のままでいくと、あっという間に3年、5年が経過します。マネジメントチームとしてそれは危険です。何も手を打たないでいると、ただただ忙しく時間を過ごし世の趨勢を読み違えます。
コロナ後、働き方の多様化が進み、かつ従来にように採用が進まず、コンプライアンス、社会課題への取り組み要請、さらにここにきてAIとの協働を考えなければならない状況です。
ここは時間を止めて、明日のための議論をしましょう。
年に3回から4回の集中討議の時間をスケジュール化しましょう。そこでは日々の課題についてはふれずに、明日のために必要なテーマをアジェンダにして議論します。1日のオフサイトが理想的ですが、それが難しい場合には半日でもいいです。リアル集合方式でやりましょう。
こうした議論にはファシリテーターが必須です。会議のメンバーのことを知っている利害関係がない人がファシリテーターを務めるのが理想的です。適切な人がいないと言う場合にはメンバーの誰か(事務局的な存在の人)がファシリテーターを務めるのが良いでしょう。
ファシリテーションは向き不向きはありますが「スキル」です。「スキル」なのできちんとトレーニングを受ければ誰でも一定以上のことはできるようになります。逆に言うとトレーニングを受けないで、大事な席のファシリテーションをするのは非常にリスキーです。
“~せよ”と言うだけでは無責任なので「一日でマスターする“柴田流”ファシリテーション講座」を企画しました。演習中心なので10名定員ですが、ニーズがある方はぜひご参加ください。2月17日(月)に神谷町のIndigoBlueでやります。
(詳細はこちらから)
https://indigoblue.co.jp/facilitation-course/?y=ml
(12月中に申し込んでいただけた場合には15%割引します!)
なお、柴田がファシリテーターとなる「マネジメントチーム“明日のための会議”」を希望される方はこのメルマガの返信でお知らせください。
おまけー1:千円札で温かいお茶を買ったところ、お釣りで10円玉がガッチャンガッチャンと永遠に出てきまして・・大量の10円玉の確保に集中したら、お茶を取り忘れました・・・
おまけー2:12月2日のランチセミナー「キャリア自律を促す人事制度」のアーカイブ映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=c-pqqKXLDww&feature=youtu.be
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