1086号「組織人としての務めを終えるとき」(メールマガジン「人事の目」)

組織人としての務めを終えるとき、何で自分を評価するか。

組織人としての務めを終える。
それは、会社員、役員、団体職員、理事などが、
定年や自らの意思で組織を離れるときのことです。

まず問うべきは、
「自分は満足しているか。」

何よりも、自分の人生だからです。
これが評価のベースになります。

それ以外に何があるか。

私はこう考えます。
組織を離れても続く人間関係が、どれだけあるか。

名刺の数ではありません。
連絡先の登録数でもありません。

組織の肩書きがなくなっても続く関係。
利害を超えてつながる関係。

それこそが、組織人人生で得た本当の財産です。

関係性はさまざまです。

組織内では、
上司、部下、同僚。

組織外では、
委託先、受託先、パートナー、協力会社。

この中で、組織を離れても続く関係が生まれるかどうか。

鍵は三つだと思います。
「仁」「義」「礼」です。

仁は相手を思う心。
義は筋を通すこと。正しさ。
礼は関係を保つためのふるまい。

仁だけでは甘くなります。
義だけでは冷たくなります。
礼を欠けば、関係は途絶えます。

三つがそろって、信頼になります。

ところが現実には、これを欠く人もいます。(結構います。)

  • 失敗の責任を部下に押しつける上司
  • 会議で部下を守らない上司
  • 不都合な情報を握りつぶす上司
  • 立場を盾に取引先へ圧力をかける担当者
  • 説明なくパートナーを切る担当者 などなど

半沢直樹などのドラマの話ではありません。
現実に、少なくありません。
むしろ著名な大企業ほど、目にすることが多いように思います。

会社の看板を、自分の価値と錯覚する。
その結果、「仁」「義」「礼」を失う。

ベンチャー企業の経営者と話していると、
大企業と取引した”残念な体験談”をよく聞きます。

自分の保身のために上司の指示だけを考えて動く。
その結果、「仁」「義」「礼」を失う。

やれやれ。この手の残念な話も枚挙にいとまがありません。

私は数年前から「自由人」を標榜しています。

「仁」「義」「礼」を大切にする人とは、
超全力で、愛情をもって仕事をします。

そうでない場合は、“秒で辞める”/仕事をしないようにしています。
それが、忙しくても楽しく働けている理由です。

「仁」「義」「礼」を欠いている方へのアラートです。、
肩書き、ポジションとともに、人も去ります。

人脈という財産がないまま、
残りの人生を過ごすことになりますよ。
それはとてもとても寂しいです。

今からでも遅くありません。
少しでも「まずいかもしれない」と感じたなら、
自分の姿勢を見直してみてください。

組織を去るその日に信頼できる人脈という財産を残せるように。

おまけー1:役所広司さん主演の「すばらしき世界」をAMAZOM Primeで鑑賞。最後の最後に役所広司さん演ずる主人公がどう感じて人生を終えたか。考えさせられる作品でした。

おまけー2:世界中で「スパイ容疑」で逮捕されたという事案が増えています。戦争に向けた緊張の高まりではないかと案じています。

おまけー3:米国で高インフレや金利上昇、所得の伸び悩みにより、低所得者向け(サブプライム)の自動車ローン延滞率が過去最高水準に達しているという話を聞き、リーマンショックが再来したときへの備えが必要かもと思い始めています。




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