これまでの歩み
CCCの代表取締役COOを退任することにしました。
6月22日の株主総会で任期満了です。
4月27日にプレスリリースしましたので
ご存知の方も多いかもしれません。
ちなみに退任は私からの申し出です。
退任に際しての想い。
これについては、もうちょっと
“適当な時期”になってから書きます。
一応、上場企業の役員なので。
さて、私の今後について。
マーサーの社長を辞任したとき
「しばらく雇われ経営者として修業したい」と発言しました。
この「雇われ経営者としての修行」。
そろそろ終わりにしようかと思っています。
マーサー時代、ちょうど100社にコンサルタントとして
関わったのですが、クライアントは、いずれも大企業か
グローバル企業の日本法人、または大型地方公共団体・・・。
課題はあるもののリソース(ヒトとお金)はそれなりにある。
そういう組織ばかりでした。
一方で、課題山積だがリソースが足りない
というのが世の中の組織の大半です。
そういう組織に関わらずして、
地に足がついた経営を語るわけにはいかない。
この想いがあったので、マーサー退任時に
「キャドセンターの再建」というオプションを選択しました。
その後は「個人ではどうすることもできない大きな組織」や
「意思決定が難しい組織」での修行を想定していました。
(修行2社目のCCCはこの二つの要件を充たしていました。)
また、そういう組織の中で仕事をすることで、
これまで自分が出会ってきた人たちとは異なるタイプの
優れた人たちに会う、そういう期待もありました。
当初、修行は3か所、10年くらいかな、と考えていました。
で、3年半の修行期間が過ぎました。
この3年半、当初の見込みよりはるかに密度が濃く、
かつ素晴らしい人たちとの出会いもたくさんありました。
なので、”もう修行はいいか、前に進もう!”と思っています。
今後の夢、ありたい姿
私にはマーサー退任時から「夢」がありました。
その「夢」の実現のためには、先述のとおり
「地に足がついた経営者としての修行」が必要だと思っていました。
これからは、その「夢」の実現に向けて本格稼働
していきたいと思っています。
これまで、様々な場面で「周囲の人を幸せにしたい」と語ってきました。
これが私の「夢」です。
私が考える幸せの定義は「かけがえのない時間を過ごす」ということです。
人生は有限、時間も有限。一日は24時間。
この中で、どれだけかけがえのない時間を過ごすことができるか、
その「積分」が大きければ大きいほど幸せな人生になるんじゃないか、
そう思っています。
ヒトの時間には「働く時間」「食事をする時間」「学ぶ時間」
「友人と過ごす時間」「子育てをする時間」等がありますよね。
それぞれの”時間”をかけがえないものにする支援をしたい。
しかも、それを現実のものにする「場」をつくりたい。
そう思っています。これが、これからの目標です。
まずは「働く時間をかけがえのないものにする」。ここからです。
良い仲間に恵まれ、成長感を覚えながら仕事をしているとき、
その時間はかけがえのないものになっているはずです。
加えて、誰かの指示に従って、ということではなく、
戦略を自ら主体的に実行している感があるとき、
やはり、その時間はかけがえのないものになっているはずです。
そのためには、組織の個々のメンバーが戦略策定のプロセスに
参加していて、しかも、戦略の背景をよく理解していなければなりません。
仕事で充実しているとき。このときは顧客からの評価も
高まっていることを実感しているはずです。
誰よりも顧客のことを理解し、誰よりも親身になって顧客のWantsに
刺さる提案をしているはずです。
これが実現しているとき、業績は上がり、結果として
組織全体と個々のメンバーに相応な報酬がついてきます。
株価も当然、ついてくるはずです。
このサイクルが回っているとき、その組織で働いている
経営執行者、全ての社員にとって、その時間は
“かけがえのないもの”になっているはずです。
まずは、このサイクルを回すためのコーチをしたい、
と思っています。その後、これを「食事をする時間」「学ぶ時間」
「友人と過ごす時間」「子育てをする時間」・・・
に展開していきたいと思っています。
これを(3年前に立ち上げていた私が代表の会社)
Indigo Blueで本格的に実践していきたいと思っています。
会社形態もちょっと工夫しようかと、
ヒントはこれまでにないようなネットワーク型です。
詳細はこれから。本格稼働は7月1日以降になります。
まずは、ニュースリリースでご心配をおかけしていないかと思い、
現状報告まで。
それでは、GWをお楽しみください!(ようやくいい天気になりましたね!)
執筆
Indigo Blue 代表取締役会長
柴田 励司(Reiji Shibata)
上智大学卒業後、京王プラザホテル入社。在籍中に、在オランダ大使館出向。その後、組織・人材コンサルティングを専門とするマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)に入社。2000年には、38歳で日本法人代表取締役社長に就任する。以降、キャドセンター代表取締役社長、デジタルスケープ(現イマジカデジタルスケープ)取締役会長、デジタルハリウッド代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役COOなどを歴任。2010年7月より株式会社Indigo Blueを本格稼働。
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