超一流の人たちは、アウトプットが超一流
「天才とは1% の直感と、99% の努力(汗)である。(”Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.”)」。かのトーマス・エジソンの言葉とされています。
超一流と言われる人のお話を聞く度にこの言葉を思い出します。超一流の人達のアウトプットは素晴らしいです。一方で、あの人がそこまでやってるんだ、と驚愕します。某著名クリエイティブ・ディレクターのリサーチ、某著名プロデューサーの雑談、某トップアスリートの練習。たまげました。
ただし、超一流の人達にしてみると、“そこまでやっている”のが普通なのです。無理してません。
アウトプットと言ってもいろいろです。開発、プレゼンテーション、文章、なんらかの作品というわかりやすいものから、会議での発言、とりまとめ、チームビルディング、これらも行動としてのアウトプットです。
インプット・スループット・アウトプットを高める
アウトプットはインプットしたものをスループット(自分の中で整理・統合)して出すものです。超一流の人達は共通しています。インプットの幅が広い、多様、そして鮮度がいい。スループットについては、とにかく早い。
インプットというと、頑張って本を読むとか勉強するというイメージがありますが、超一流の人達のインプットはそうではありません。いろいろな情報が入ってくる状態をつくっているのです。日常に潜むありとあらゆることを有益なインプットにしています。情報感度が高いのです。
“最近一番ビックリしたことは何ですか?”
“最近、泣きそうになったことはありますか?”
自分の感度を確認する簡単な質問です。
感度を高くしていると“ビックリすること”がたくさんあるはずです。泣きたくなるのは心が動かされたためです、ビックリすることが思いつかない、泣きそうになったことがない・・・”は感度が鈍ってきている証拠です。
感度を高める最良の方法は感度が高い人に触れることです。感度が高い人と話したり、一緒に仕事をしたり、食事をしたりすることで、自分の感度が鈍っていることに気づきます。その気づきが自分の感度のチューニングを1上げます。そのときがチャンスです。なんでもいいです。やろうと思ったことをやる。それで感度が2上がります。
全力で何かをしている人の姿を見る。これも感度を高めます。オリンピックは最高の舞台です。特に金メダル獲得の瞬間の実況には心揺さぶられます。水泳の大橋選手が200メートル個人メドレーで金メダルを獲得したときの実況を覚えていると思います。テレビ朝日の野上慎平アナウンサーの「ものすごいことをやってのけました!」には心揺さぶられました。
緊急事態宣言下のオリンピックでいろいろ言われていますが、心動かされる国民が増えていることは今後につながる良いことだと思っています・
スループットが早いのは数をこなしているからです。とんでもない数のアウトプットを出してきているからです。超一流の人達は短時間の中で質の高いアウトプットを仕上げます。この力を鍛えるやり方があります。アウトプットづくりを意識的に毎日やるのです。例えば、会議の場でいろいろな意見がでているものをさっとまとめて絵にしてみる、こんなことを進んでやってみるのです。会議中という限られた時間の中であること、その場でつくったものを見せること。こうした実戦が最も効果的な演習となります。
超一流から見ると、普通の人との差は「微差」だそうです。その“微”が感度であり、日々の鍛錬なのです。
おまけ
おまけ―1:最近、月3回のペースで「酵素風呂」に出かけています。もろもろ入れても1時間。初めて聞いたという男性へ。お薦めです。騙されたと思ってどうぞ。
おまけ―2:OT中は食事にいけないので出前になります。「鰻丼とサーロインステーキのマリアージュ」とあったので、へーと思って頼んだら、すさまじいボリュームでした。これをITのTさんが完食。次はもっとデカいものを食べさせてみよう。
おまけー3:お中元で鉄アレイに送るのはなしです。
執筆
Indigo Blue 代表取締役会長
柴田 励司(Reiji Shibata)
上智大学卒業後、京王プラザホテル入社。在籍中に、在オランダ大使館出向。その後、組織・人材コンサルティングを専門とするマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)に入社。2000年には、38歳で日本法人代表取締役社長に就任する。以降、キャドセンター代表取締役社長、デジタルスケープ(現イマジカデジタルスケープ)取締役会長、デジタルハリウッド代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役COOなどを歴任。2010年7月より株式会社Indigo Blueを本格稼働。
関連するIndigo Blueのサービス
記事はメルマガ「人事の目」で配信されています。