912号「自由人でありたい」(メールマガジン「人事の目」より)

「柴田さんにとっての自由とは?抽象的な質問で恐縮ですが、自由人になりたくていまの仕事をされているのでしょうか?(中略)柴田さんの自由のゴールなんてあるのでしょうか?」

“アラフォー以上の学び直し”の場のPHAZEリカレントの中に「経験を言葉に」というプログラムがあります。受講生たちがこれまでの自分の人生を振り返り、15分程度のプレゼンテーションをします。それを聞いた他の受講生たちが気づきや感想、質問を寄せるというものです。

PHAZEリカレントでは「ポータブルスキル」「講話シャワー」「文献知の共有」というプログラムがありますが、この「経験を言葉に」が最も人気があるプログラムになっています。その最終回のプレゼンターは私です。タイトルは「言葉を経験に」。過去の経験談よりもむしろ、今と未来にスポットライトをあてたものにしています。

講演の場で「過去の経験談」をお話しすることはありますが、「今と未来」についてお話ししているのはPHAZEリカレントのこのプログラムだけです。

この中で、今の自分は「自由人」でありたいと思っている、と発言したことから冒頭の質問が飛んできたわけです。これに対して、以下の回答をしました。

「私にとっての自由とは、”嫌な人“と一緒に仕事をしないことに尽きると思っています。”社長“となるとなかなかそうもいきません。いまはこれが実現できています。あるとき某社の社外取締役に就任したのですが・・・(中略)半年で辞任しました。」

あの人と一緒に仕事をしたい、と言われる人になりたいと思ってきました。私が思う素晴らしいリーダーたちは皆そう思われています。いまは一緒に働く人についても「一緒にやりたい!」と思う人達とだけ仕事をしようと思っています。その企業や団体と仕事をするのではなく、特定の誰かとするということです。

一緒にやりたいと思ったときには全力で関わります。自分が関わる以上、常に「当事者」として熱意をもって関わります。相手側にも熱意があるといいですね。お互いに信頼し、助け合う。とても良い関係になります。この関わり方を意識してきて仕事を選んできたところ、自分史上、最高に忙しくなっています。

一方で、残念ながら相手側に当事者意識がないことがあります。“誰かから言われたのでやっている”、“仕事だからやっている”、こういう相手に遭遇すると一気に萎えます。(で、自分の関わりを止めます。やりたいことがいっぱいあるので。)

自分と一緒に何かをする人達全員がその関わりの濃淡に関わらず、相互に信頼関係があり、当事者意識をもっている。これが自由人ワールドのゴールだろうと思っています。

何かを買う、食事に行く、旅行する。これも同じです。誰から買うか、誰がいるところに行くか、なのです。実際、価格や機能、サービスで圧倒的に差別化されているものはそうありません。そうなると、判断基準は「ヒト」なのです。世の中、だんだんこの方向に向かっていると思います。


アラフォー以上の学び直しの場、PHAZEリカレントですが、私を含め、運営側、講師をお願いしている方々もプロボノでやっています。このため、受講料が、3か月約40コマにもかかわらず、税込みで11万円という超安価になっています。受講料はすべて運営経費として消えます。予算もないので大々的に宣伝もできません。2021年の4月から始めて、現在6期が終了しつつあります。第7期は10月12日開講予定です。が、申し込み者がまだ数名と開催が危ぶまれています。(赤字ではできませんので)

学び直しをしてみようという方をお待ちしています。また、学び直しをした方がよいと思われる方へのご紹介をお願いいたします。

おまけ:PHAZEリカレントをNOBETECHマガジンでご紹介いただきました。
https://www.nobetech-mag.jp/column/%E7%89%B9%E5%88%A5%E4%BC%81%E7%94%BBphaze%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AF/

 

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