922号「プロのビジネスマンのトレーニング」(メールマガジン「人事の目」より)

今日のテーマは「トレーニング」です。

プロのアスリートは日々トレーニングをしています。ランニングをしたり、ウエイトトレーニングをしたり、食事に気を遣ったり・・・。こうしたことの積み重ねが結果につながるわけです。ビジネスマンも同じはずですよね。

TVドラマ古畑任三郎のepidode41「フェアな殺人者」(2006年1月4日放映)の中でイチロー役に扮するイチローの台詞が記憶に残っています。早朝ランニングをするイチローを古畑任三郎が(確か自転車で)追いかけるシーンです。“いつもこんなトレーニングしてるんですか?”という古畑の問いに、前方を走るイチローが“ウオーミングアップですよ”と軽く返します。この“ウオーミングアップですよ”がとても印象的でした。

ベストなコンディションで練習するためにウオーミングアップをする。おそらくこれはリアルなエピソードだろうと思いました。私が早朝ジョギングをしたり、朝風呂(夜も入りますが)をしているのは、この“ウオーミングアップですよ”の影響です。良い仕事をするために脳と身体を起こす。これが目的です。翌日の仕事のために夜遅くまで会食しない、睡眠時間を確保する。これもそうです。。

この“ウオーミングアップですよ”を観るまでは不規則生活当たり前、会食連ちゃん当たり前でした。そもそも、社会人の最初がホテルマンで毎日出勤時刻も帰宅時刻が違う生活でしたし、ちょうどそのころはマーサーで組織人事コンサルティング領域のアジアパシフィックの副社長と本社のGlobal leadership groupのメンバーを兼務していましたので、それこそ世界中を飛び回っていました。翌日のコンディションなど全く気にしていませんでした。当然、絶不調の日があったり、1年に一度程度“倒れて”おりました。ビジネスマンとしてのパフォーマンスにはムラがあったと思います。今から思うに、プロのビジネスマンとしては失格です。

コンディション調整だけではく、ビジネスでパフォーマンスを上げるためにはトレーニングが必要です。仕事を通じて特定のスキルは磨かれるでしょうが、それ以外は身に付きません。

業種業界に関わらず、ビジネスマンがしていることは、

‐相手が意図することを理解する
‐情報を整理し、考えをまとめる
‐自分の意図をわかってもらう

この3点です。この3点の精度を上げるためにトレーニングをした方がいいに決まっています。ちなみに、この3点がポータブルスキルの代表的なものです。ところが多くのビジネスマンはこのポータブルスキルを意識して鍛えることなく年月を過ごします。一定年齢になって“こんなはずじゃなかった・・・”“これからどうする・・・”、ミッドライフクライシスにつながります。

アラフォー以上の学び直しのPHAZEリカレントという学びの場を創ったのはポータブルスキルと心のもちようを意識するきっかけをつくりたいと思ったからです。これまで120名を超える方々が参加してくれました。3か月の朝学修了後もそのコミュニティが継続しています。

このPHAZEリカレントの8期生の(1月25日開講)募集します。アラフォー以上の方でポータブルスキルの磨き直しをしてみようという方を歓迎します。現在の職業は不問です。私が参加できる説明会を2回予定しています。関心がある方はぜひ参加してみてください。
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「メタばあちゃん」で検索してみてください。

 

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