929号「やりたいことリスト」(メールマガジン「人事の目」)

最近意識してやっていることがあります。

自分の「やりたいこと」を書き出すことです。食べたいもの、行ってみたいところ、会いたい人・・・。やってみると意外に書き出せないものです。人は誰でもやるべきことがあります。それは仕事でも家庭でも変わりません。学生として、会社員として、課長として、経営者として、父として、母として、それぞれの役目があります。日々、忙しくこれらの役目を果たしていると「自分の想い」が二の次となり、どこかにいってしまいます。

私は”社長的な仕事“を5カ所で19年やり、いまや社長業は卒業(オファーがあっても受けない)し、いいなと思うひとたちと好きなことだけやる「自由人」という大変恵まれた状況なのですが、それでも、改めて自分の想いを書き出そうとすると、しばし熟考してしまいます。

大好きなモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンによる『最高の人生の見つけ方』という映画があります。余命6か月を宣告された2人の男が、死ぬ前にやり残したことのリストを作成。病院を抜け出し、それら一つ一つの実現のために冒険に出るというストーリーです。余命わずかの中、やりたいことをやり輝いている姿が描かれています。

私は「余命宣告」をされたわけではありません。ただ、いろいろな活動をする中で気づいたことがあります。自分軸を意識し、その軸に沿って判断、行動している人ほど輝いているということです。年齢関係ありません。お金持ちであるかどうかも関係ありません。もちろん性別も関係ありません。

わたしたちは学校に行きだしたころから、「私(自分)」ではなく「組織人」としての振る舞いを求められます。国語の授業でも「作者の考えを書きなさい」と問われますが、「あなたはどう思ったか、どうしたいか」を聞かれることは少ないです。忖度のトレーニングを受けているようなものです。一方で自分がどう思い、どうしたいか?を強烈に出すと、組織の中では生き辛くなります。個性を大切に、多様性を受け入れて、とスローガンでは掲げますが、現実はなかなかそうなっていません。

忖度と自己主張はトレードオフではないと思います。このバランスが取れている人が輝いているのです。自由人になってから組織の不条理にやられることは激減しました。ただ、多くの人が組織の中で「自分」を見失い、仕事マシーン、家事マシーンになっているのではないかと。ちょっとだけ自分を取り戻しませんか。

先日、品川発朝6時11時分の上野東京ラインのグリーン車に乗ったときに、びっくりしました。ほぼ満席。そこに座っている(眠っている)人たちの多くが疲れ切っている印象でした。朝なのにです。おそらく、毎日役目と戦っている人たちなのでしょう。このとき、余計なお世話ですが、この人たちにやりたいことをやってほしい、輝いてほしいと思いました。

そこまで疲れ切っていないという方も、ぜひ、自分の「やりたいことリスト」を書き出してみてください。いろいろな気づきがありますよ。このリスト、思い立ったら書いてみるといいいです。結構順位、内容が変動します。それでいいのです。自分のことですから、なんといっても自由です。次にその実現のために何でもいいのでアクションを起こす。何かが変わってくると思います。


おまけー1:早朝のグリーン車で驚いたことの2つ目。明らかにパジャマだろう、という50代くらいの男性あり。(深い事情があるのでしょう。)

おまけー2:長野新幹線のグリーンはインバウンド客でいっぱい。車内販売が後方座席の私のところに来るまでにほぼ完売。なぞのカリーパンしかありませんでした。ホットコーヒーも完売。

おまけー3:前回のメルマガでご案内したEverWonderのホームページができました!
https://everwonder.jp/

 

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