マネージャへの昇格前の社員に対して、非常に良い時期に最適な研修を受けさせることができました。

株式会社力の源ホールディングス
人材開発部 部長
竹田 清人 様
ー 現在の担当業務を教えてください。
力の源ホールディングスで人事全般を担当しています。当社グループには海外事業もありますが、私の担当領域としては主に国内となっており、関連会社も含めた人事全般を担当しています。規模は約15名程度の人事部門になっておりまして、採用から教育、研修、労務管理等のひととおりを管轄しています。

ー「登竜門」を採用した経緯・背景を教えてください。
私自身、過去にIndigo Blueさんの研修(Organization Theater)を受講した経験がありましたので、今回「登竜門」のお話をいただいた際には、どのような内容の研修になりそうか、自分なりにイメージすることができました。そのうえで、近々昇格を予定している社員にぜひ受けさせたい、と強く感じました。また、代表の山根からも「何名かに受講させたい」との意向が示されましたので、さっそく人選を確定させ、派遣に向けた調整を進めました。
ー「登竜門」を受講して、当初の目的・目標は達成されましたか?
今回、3名に受講をさせましたが、そのうち1名について、特に印象的な変化が見られました。私も直接やり取りをする者になりますが、研修後は、これまでよりも一歩前に踏み出す勇気を持ち、社内外に対して、責任者らしい振る舞いができるようになってきたと評価しています。もともと本人の中に、少しずつマネージャーとしての自覚が芽生え始めていたのかもしれませんが、今回の研修を通じて、その意思がより明確になったように感じています。そして、その変化が実際の行動にも表れてきていると実感しています。マネージャーとしてのスタートラインに立つタイミングとして、非常に良い時期に最適な研修を受けさせることができたと考えており、今回の受講は非常に有意義だったと感じています 。
ー「登竜門(OT)」の研修の形式について、効果的だったと思う点はありますか?
※OTとは『Organization Theater®︎』の略。有事のリーダーシップと経営総合力、そして実践力を問う”修羅場”体験プログラム。詳細はこちら
会社の規模が大きくなり、内部の統制が整ってくると、社員が業務上で“修羅場”を経験するような場面はどうしても少なくなってきます。しかし、今回の研修のように、いわば“修羅場体験”とも言える、自分ひとりでは処理しきれないほどの大量の情報を浴びて、強いプレッシャーを受け止めながら、それでも前に進もうともがくような経験は本人の器を大きく広げる貴重な機会だと感じています。こうした経験は、日常業務の中ではなかなか意図的に提供することが難しく、だからこそ、今回のような外部研修を通じて擬似的に経験させることには大きな意義があると考えています。
ー 因みに竹田さんがこれまでにご経験された修羅場にはどんなものがありましたか?
印象に残っている経験は沢山あります(笑)。ひとつ挙げるとすれば、25歳で入社4年目のときに、突然32店舗のマネージャを任されたことです。当時の一風堂は全国で約60店舗を展開していましたが、そのうちの約半数にあたる32店舗を担当することになり、まさに大役を任された形でした。店舗事業では、日々さまざまな出来事が現場で起こります。それらすべての報告が私のもとに上がってきました。時には訴訟案件に対応することもありました。当時はまだ本部のサポート体制も現在ほど整っておらず、まさに、寝ても覚めても戦っていたような日々だったと記憶しています。プレッシャーも大きかったですが、その分、自分自身の成長につながる非常に濃密な経験だったと思います。
ー「登竜門」の終了後に、受講生からのフィードバックはありました?
研修後、受講者にはレポートの提出を求めましたが、それらを読む中で、今後の仕事に対する姿勢に大きな変化があったことが分かりました。たとえば、新しい業務に取り組む際、これまでは「とりあえずやってみよう」というスタンスが中心だったのが、研修を経て「まずは事実を整理する」「ゴールを設定する」「ゴールに向かう過程の展開パターンを考える」といった、より戦略的なアプローチを意識するようになったと記されていました。また、登竜門の研修で他社の受講者と共に学んだ経験から、「周囲との連携を確認する」「皆が話しやすい雰囲気をつくる」といった、チームワークやコミュニケーション面での意識も高まったようです。さらに興味深かったのは「何かを調べるときにChat GPTを積極的に活用するようになった」との記述がありました(笑)。これも、他社の受講者から受けた刺激のひとつだと思います。
ー「登竜門」を担当されて、大変だったことや苦労されたことはありましたか?
今回の受講者は全員がバックオフィス系のメンバーでしたので、スケジュール調整なども比較的スムーズで、特に大きな問題はありませんでした。但し、これが店舗事業配属の者を受講させようとした場合には、業務の性質上、シフト調整や現場の状況の兼ね合いで、受講に向けたスケジュール調整がより難航していたかもしれません。
ー 今後の人材育成に関する構想、目標を可能な範囲でお教えください。
当社では、中期経営計画において年商500億円の達成を目指すことを発表しています。しかし、組織としてはまだまだ追いついていないところもあるかもしれません。組織の拡大にあたっては、店舗事業を中心とした我々の社風や企業文化を大切にしながら、そこに共感してくれる仲間をしっかりと集めて、会社が持っている力と個人が持っているスキルや能力の掛け合わせが上手くいくような組織づくりを心掛けていきたいと思います。我々の事業では、店舗において目の前のお客様に集中する姿勢が求められますが、一方で、一風堂は世界中に展開しているブランドでもありますから、視野を広く持つ必要もあります。その両極を見据えて人材育成を進めていくことが当面の目標になります。