Vol.746「川崎の事件が働き方改革に与える影響」(メールマガジン「人事の目」より) 

5月28日に川崎で起きた19名もの殺傷事件。痛ましい以外の何者でもありません。
5月8日には大津で園児死亡事故もありました。被害者からすると、避けられない、
どうしようもない事故だったと思います。

残念ながら、もはや昭和の平和な日本ではありません。“想定外”の人的事故に巻き
込まれる可能性がある社会になっています。このことを意識せざるを得ません。
事故原因の詳細な分析は当局の調査判断を待ちますが、被疑者は川崎のケースが
「精神的に鬱屈状態になっていた人」、大津が「高齢者」でした。精神的に追い込まれて
いる人や高齢者の増加は現実です。このことから目を背けられないと思っています。

今後、登下校時の児童を守るために、集団登校に加え、保護者または専門機関による
付き添いが奨励されるようになるとみています。そうなると、ますます“働く親”は
時間配分に苦しむことになります。“全員9時出勤で全員で朝礼”、みたいなことが
義務づけされているような会社では働けなくなります。

「働き方改革」は労働時間制限の話ではありません。社員一人ひとりが楽しく働ける
ようにすること、これが最終目的です。そのためには、個々の社員が自分の力を
最大限に発揮できるような環境を整えるための環境整備が必要となります。このために:

・何をすればよいのか(作業ではなく、役割責任)の明確化
・“効率化をするためのツールの導入
・働く場所の制限からの解放
・スキルアップのための機会の提供

などの施策を講じて、職場全員の「働き方、働くにあたっての意識、動き方」を
変えるための改革をする、それが「働き方改革」です。

このベースとなる考え方に“Work in life”/”Work integration”)があります。
仕事と家庭/私生活を区分して、どっちをとる?という考え方ではなく、全てを融合
させて考えましょうというものです。会社を出たら一切仕事をしてはいけないという
PC環境にしたり、無理やり業務時間を制限するのは無理があります。

仕事、家庭、自己投資、交際、遊び・・・人生の全ての活動を融合させて、
そのバランスを自分自身でとる。そういう考え方です。私が知る限り、優秀な人は
昔からこれを実践しています。自分の力を最大限に発揮するためには、自分の
時間くらい自分で統制できないとどうにもなりません。

自分が何をすべきかわからない、したいことがない・・・、こういう人には自分で
時間配分せよ、といっても難しいかもしれません。こういう人は「したいこと探し」に
時間を使えば良いのです。これまで言われた通りにやってきたから、なかなか自分では…
という人に意識・行動変革のためのコーチングがあるとよいでしょう。

自分でバランスをとるといっても、上司や家族が・・・という人ばかりでしょう。
そういうものです。そういう中でのどうバランスをとるか思案する。ここからです。

お願いです。どうか御社の「働き方改革」を“無理やり働かせないようにする”、
“無理やり会社を休ませる”にしないようにしてください。最終目的は楽しく働け、
生産性が高く、高いパフォーマンス集団づくりです。


おまけー1:JR横須賀線のグリーン車内。近くで、でかいダミ声で電話しているおじさんあり。
“ぐわははー、そうそう。その蟹がだなー、ぐはははー”

ウルサイので席を移動しようと思いましたが、すでにSUICAで“ピッ”と席登録済。うむむ・・・。
と、そのとき、車掌さん兼の売り子さん現る。

“すみません、ちょっとまぶしいので席変えたいのですが、ピッとしてまして・・・”
“大丈夫です。別の席で同じSUICAでピッとしてもらえば移動できます”

(うわー、すごい!)ということで下の席に移動しました。

おまけー2:その5分後、“ぐわははー、でウナギがよう・・・”というダミ声おじさんの声が。
“おねえちゃん、ここまぶしいから下いくわ。移れる?”

おまけー3:5月30日放映のNHKおはよう日本 おはBiz「カイシャインのおきて」です。
今回はブラック上司対策です。

https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20190530/index.html
(動画もあります。)

 

 

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