Vol.747「ホテルの総支配人になりたかった」(メールマガジン「人事の目」より)

宿屋大学が主催している「プロフェッショナルマネジャー養成講座」に登壇しました。
総支配人を目指す方々のためのビジネススクールです。私が担当したのは「経営戦略」。
ただし、主眼は経営戦略の「立て方」ではありません。いかに経営戦略を「実現するか」、
こちらに力点を置きました。

世の中の「経営戦略講座」の多くが分析手法や理論について学ぶ、いわば経営戦略
スタッフの育成になっているように思います。これはこれで有益ですが、総支配人、
つまり事業のリーダーを目指す人が学ぶべきは、分析の仕方ではなく、分析結果を
いかに活用するか、です。求められているのは、やるべきことの把握力、スピーディに
状況判断する力、“決める”胆力、周囲を動かす力です。これらの実践を意識した
6時間のプログラムでした。

私の1時間の講義の後に、実践編として、通常のOrganization theater(OT)の題材を
活用した「頭の体操OT」をやりました。OTはケースの登場人物になり切っていただき、
プロの役者が扮する利害関係者と対峙しながら、2日間課題解決にあたってもらうものです。
ビジネス上の“修羅場研修”として知られています。

今回の「頭の体操OT」は少し違います。ケース題材はOTのケースを使うのですが、
ファシリテイター(今回は私)が課題ごとに介入します。流れを説明し課題を出します。
受講生たちは、その課題についてグループで議論。他チームの検討内容も参考にして、
自らのチームの方針を決めたり、アウトプットづくりをしたりします。アウトプットの
内容についてはファシリテイターが全体の中で確認していきます。これを3回やって5時間です。
3回目のアウトプットでは役者が扮する利害関係者とのやりとりを体験してもらいました。

これは、あくまでも「頭の体操」です。実際のOTのように感情が揺さぶられるようなこと
はありません。感情の揺らぎがない学びは深く刻まれません。「頭の体操OT」はリアルOT
には及びません。ただし、この頭の体操をやっておくと、ビジネス上の有事(緊急事態、
危機)に遭遇したときに役立つでしょう。少なくとも「思考停止」にはならないはずです。

リアルOTですと参加人数は10名ないし12名までですが、「頭の体操OT」では50名くらい
まで対応可能です。この「頭の体操」を経た上で、リアルOTにチャレンジしてもらうのが
理想的な展開ですね。

ちょっと先になりますが、OTとその派生形のプログラムを知っていただく「Show case」を
8月28日(水)にお茶の水のTKPさんの会場で行います。詳細は追って告知しますが、
ぜひカレンダーに印をつけておいてください。


さて、私がホテルに勤務していたときに総支配人は憧れのポジションでした。
特に30歳ころ、フロント回りで仕事をしていたときには「総支配人になりたい!」と
思っていました。人生はなかなか思い通りにはいかないものです。ホテル業界を離れ、
別の業界で「社長」になりましたが、今でも“やってみたかったなあ”と思います。
だからこそ、未来のGM(現職のGMもいましたが)26名のみなさんとの演習は楽しかったです。
宿屋大学代表の近藤さんに感謝。


おまけー1:UCバークレーからのインターンを1名、Indigoblueでお預かりすることに
なりました。その昔、交換留学生を空港に迎えに行き、その足で「赤坂忍者」にて食事。
翌日は日光江戸村に連れていくという企画をしたところ、“日本にはまだ侍がいる!”
という認識を埋め込むことができました。さて、今回はどう企画しましょうかね。

おまけー2:無人運転の横浜シーサイドラインの事故から思い出したことがあります。
無人運転のゆりかもめについて、長らく「猿が運転している」と思っていました。
(そんな映像を見た記憶あり。)

おまけー3:コンビニで“おっぱいパン”ないの?と訪ねている老人あり。
レジ担当はグエンとあり、どうやらベトナム人らしい若者。(こりゃわからんだろう)と
思っていたら、「少々お待ちください」との反応。(おおっ、わかるのか?)

「お待たせしました。」 
ちゃんと甘食風パンを2つ持っていました。(素晴らしい。)

 

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