Vol.503 女性活用問題の本質

いきなりすみません。お願いがあります。名古屋にお住まいの方、または名古屋に

事業所をお持ちの会社の方に助けていただきたいのです。

体験型ケーススタディ:Organization theater(ちなみに商標登録しました!)を長らく

一緒にやっている音楽座ミュージカルの6月6日(金:13時半開演)の名古屋公演がピンチ!

なのです。とある大型団体への貸切公演の予定が、やむを得ない事情でキャンセルとなり、

苦戦しているのだそうです。

演目は遠藤周作さんの「わたしが・棄てた・女」を原作にしたミュージカル「泣かないで」です。

(遠藤さんご自身が、「自分の作品で泣いたのは初めてだ」と、絶賛された舞台です。

「泣かないで」と言われても泣いてしまいます。)場所は金山の日本特殊陶業市民会館です。

http://ongakuza-musical.com/sakuhin/nakanaide.php

多少の割引もします。人数が多ければ更に割引をします。お力添えいただける方は

このメルマガへの返信で私にお知らせください。

さて、今日のテーマは「個人的事情によりフルタイムで働けない(働かない)ヒト」です。

個人的事情で最もポピュラーなのは「育児」です。Indigo Blueのパートナーでダイバーシティ

推進に活躍されている池照佳代さんから刺さる話を聞きました。

「育児をしながら仕事に従事している女性は、ずっと”ごめんなさい”と言っている。」

「会社では”お先に失礼します。(ごめんなさい)”、保育園では子供に”遅くなって(ごめんね)”、

家では家事が十分にできていなくて旦那に対して(ごめんなさい)と”。ずっと”ごめんなさい”と

言い続けているんですよ。」

この精神状況が改善されないと女性の活用など進むわけがありません。

この問題の根っこにあるのは、”会社というところはフルタイム(専業)で従事しているのが

当たり前”という考え方です。この思想が変わらない限り、長時間労働体質も変わりません。

「育児」という個別論で解決を図ると難しくなります。

個人的事情でフルタイムで働けないのは、「育児」、「介護」という”やむを得ない事情”に

より仕事に費やす時間が制限されるというケースだけではありません。”働けない”ではなく

“働かない”という人もいます。

自分の”仕事人としての時間”を最も有効に使うために1社ではなく複数の会社で仕事をする

というヒトたちがいます。彼ら彼女らは自分の投入時間の質にこだわりがあります。1社で

務めていると”アイドリング”している時間が生まれるので、その時間帯は別の会社の仕事をする、

という意識です。自分が提供する価値に対するプロ意識が強いのです。

この意識はプロ経営者の意識と同じです。経営者は自分の時間が無駄になることを嫌います。

プロ意識が強い集団になれば、お互いに制約のある時間の中でどのように協働し、助け合い、

価値を出すか、ここに焦点があたります。制約の理由が育児だろうと、他社の仕事だろうと

関係ありません。

確かに常に一緒にいると便利なことは便利です。これは理想です。しかし、仕事をする、

ということは目的集団のはずです。目的を共有し、その成果に共にコミットしていれば常に

一緒にいなくてもできるはずです。逆にそれを強要する気配があると長時間労働体質から

脱却できません。

ちなみに私が創業社長のIndigo Blueはフルタイム(Indigo Blue専業)の人もいれば、

自分の会社をもっていたり、他社の仕事をしていたり、いろいろなヒトの集団です。

育休明けの短時間勤務のヒトもいます。全く問題ありません。そういうものだ、として

動いていますので。

「兼業の禁止」を解くこと。それにより、多様な働き方をするヒトをマイノリティにしないこと。

それが「女性活用」につながります。

「兼業」有にすると社内情報の漏えいが・・という心配もありますが、それは正社員であっても

リスクとしては同じです。むしろプロ意識の弱い正社員の方がリスクは高いと思いますが。

この手の働き方はベンチャー、中堅企業で当たり前に見られてきました。それが実態に

即しているからです。大企業ではクリエイター等特殊な職種を除くと稀です。大企業なる

仕組みを「解体」して作り直すこと。これが大企業の競争力強化につながると思っています。

おまけー1:オバマ大統領来日中の厳戒警備の中、スケジュールに遅れそうになったので、泉ガーデンから神谷町の遊歩道へ抜ける道をダッシュしたところ、数名の警察官に取り押さえられました・・・

“ど、どちらへ行かれるんですか!?”と警察。
“神谷町の自分のオフィスです。”
“身分証明ありますか”
(悪いことにオフィスに置いてきた・・)

“名刺は?””あ、あります” (出したのが他社の顧問の名刺・・・)
“ちょっと、お話し伺えます?”
“・・・・”
(どこかのTVニュースで撮られたらしく”あれ、柴田さんじゃね?という問い合わせあり・・・)

おまけー2:これ面白いです。(誤植ワールド)

http://matome.naver.jp/odai/2134048147004486101

よいGWをお迎えください。(来週の「人事の目」はお休みです。)

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