メルマガをまとめる時間を確保することが出来ず、
定期配信に間に合いませんでしたー。(涙)
超忙しいとはいえ、気力、体力ともに充実しており、かつEnjoyしておりますので、
ご心配なく。
しかし、こういう働き方ができるのもあと数年でしょうね。
やっぱり、年齢に応じた働き方というものがあると思います。
大きな組織をリードする役割は、35歳くらいから50歳くらいの方が引き受けた方がいい
と思います。さすがに、高齢になると気力を維持するのがしんどくなるはずです。
「若さ」の特権、という言葉が昔からあります。
具体的に言うと、若さゆえリスクがとれること、これが特権です。
なにしろ、失敗から学んだり、失敗のダメージから回復したりするのには、
それなりの時間が必要です。若いということは、このための時間が将来にわたって
ふんだんにある、ということです。時間がリカバーの保険になっているわけです。
人生の後半になると、さすがにリスクをとりにくくなります。
言葉にこそ出さないでしょうが、深層心理としてはそうだと思います。 中には”一生、
リスクテイカー”の方もいますが(少なくとも、よく知っている方で3名ほどおります・・・)、
これはまさに例外。
大企業の社長さんでもそうはいかないと思います。ちなみに、この例外の方々は3人とも
150歳くらいまで生きる感じがしますので、人生の後半に差し掛かっているという自覚が
全くないのでしょう。
明らかに世の中、変革期です。
20世紀型資本主義による社会構造が変わりつつあります。
だからこそ、従来の思考パターンでは、”ありえない”施策が突破口になるような
気がしています。この”ありえない”施策を臆面なく展開できるのが”若さ”の強み
だと思うのです。
一方で、”若さ”の最大の弱みは”人生経験”です。こればかりは、過去の時間が
効いてくるものですから、経験豊富なシニアにはかないません。
方法論やスキルではありません。昔のことは役に立たない、とうそぶく頭でっかち君には
見えない蓄積された人間性。これを生かさない手はありません。
なんといっても、遭遇してきたヒトの数が違います。
この人間性があるからこそ見える真理。こうした目をもっているシニアには
シニアの働き方があると思います。
それは、組織をひっぱるリーダー的役割ではありません。社員一人一人が
自律的に動く遠心力型の組織だと、リーダーは飲み会の幹事みたいなものです。
ちょこまかと機動的に動き、ヒトとヒトをつなぎ、発信し・・・と超忙しい存在になります。
シニアがこれをやりますと息切れします。また、周囲の期待に肉体的に応えられません。
(迷惑な存在になります。)
シニアの役割は”用心棒”です。
“用心棒”は上司ではありませんから、指示命令はしません。また、名誉顧問のように
どこかに鎮座している存在でもありません。あくまでも身近にいる”用心棒”です。
「荒野の七人」という映画をご覧になったことがありますか。http://www.discas.net/netdvd/goodsDetail.do?pT=0&titleID=0080112172
村人たちから頼まれた7人は、多額の賞金をもらうわけでもなく、
また村の支配権をもらうわけでもなく、ただ、頼まれたので命を張って村を守るわけです。
これが”用心棒”です。自分の利得のためではなく、若きリーダーを守る。
こういう働き方ができるのは素敵なことだと思います。
もちろん、用心棒が守ってやりたいと思うようなリーダーでないとさすがに用心棒は
命を張って守ろうという気にはなりませんから。
これは、シニアが自分の意思で一生できる仕事だと思います。かつての人事運用だと、
社会の格付けも年齢も最高の方々がラインの長にすわり、役職定年とか定年という
ルールがあるので、その席を降りるというスタイルが一般的でした。
(霞ヶ関では今でもそうですね。)これは、ある意味で悲しいことです。
自分の誕生日を境に世界がガラリと変わり、しかも、周囲がそれを待っているような
感じですからね。
全世代が一丸となって、それぞれの役割を担いながら変革をドライブするとき
だと思います。人口増加時代ではないので、もう、そういう運用は止めましょう。
(定年制も廃止だ!)
おまけ-1:
来月47歳になります。
私も高齢者の仲間入りをするカウントダウンが始まっていると思います。
(ちなみに、用心棒、大好き!)
おまけー2:
秋葉原の街中で”メイド”が寒々しく客引きをしています。あまりに、かわいそうなので・・・
となりそうな自分との戦い。
おまけ-3:
「25歳からの10年で・・・」という本が台湾と韓国で翻訳出版されました。(らしい)。
台湾、韓国のお友達にオススメください!