やることがたくさんあるとき。しかも、「しめきりランプ」がいくつもチカチカしているとき。
ジリジリします。地に足がつかない感じになってきます。つまらないことで時間を浪費すると
焦ってきます。
私はこんな状態を”ぐりぐり”と称しています。
“ぐりぐり”に陥ったとき。
つい身近な部下や家族にあたりがちです。しかしこれ、周囲からするといい迷惑です。
良かれと思って声をかけているのに変に絡まれる。”さわらぬ神にたたりなし”。
放っておこうと思うのが自然です。
さらには、”ぐりぐり”の結果、なんらかのしわ寄せがどこかに生じ、その結果、周囲で
迷惑を被る人がでます。
これが繰り返されると、その”ぐりぐりマン”は”仲間”をなくします。 (+_+)
“ぐりぐり”になりがちな方へ。 「To do list」を書きましょう。実際のところ、
何から手をつけるべきか。時間の使い方の優先順位づけのために有効です。特にやる事が
満載で気持ちが滅入りそうなときは、このリストを書くだけでスッキリします。
「そうは言ってもリストを書く時間が惜しい・・・。」
よくわかります。但し、リストづくりはせいぜい15分です。頭の中で締切ランプがチカチカ
しているものだけを書き出せばいいので、そんなに時間はかかりません。逆に言うとそれ以上
時間をかけてはいけません。
書き始めると、あれもこれも・・・と出てくるものですが、まあ、考えてから出てくる項目は
緊急度・優先度ともに低いはずなので、それはとりあえず無視。15分以内に出てくるものに
フォーカスしましょう。それらを一覧化するだけで気分的には効果がありますし、
“ぐりぐり”から脱する第一歩になります。
この”ぐりぐり”状態になる主たる原因。これはシンプルです。
「自分の時間の配分計画のミス」に他なりません。不測事態が原因ということもあると思いますが、不測事態は起きるもの。それを見込んで計画していないのが悪いので、結局は自分が悪いことになります。
私自身、やるべきことを詰め込みがちの傾向があるので、気をつけないとすぐに”ぐりぐり”になります。これで過去に痛い想いを何度かしているので、そうならないように、”ぐりぐり”の気配が現れたときには、すかさずリストを書くようにしています。
リストを書き、自分のスケジュールを眺め、どの時間帯をつかってこのリストを処理するか考えます。
これを”キャッチアップ”といいます。
キャッチアップを始めて、どうにもならないとわかったときにはスケジュールの変更を試みます。
さもなくはリストの項目を誰かにお願いするか、その項目をあきらめます。このプロセスが45分程度です。
“ぐりぐり”になりそうになったら、15分のリストづくりと45分のキャッチアップ。1時間です。
1時間でいいので、いつもよりも1時間早く起きてやってみましょう。
これで本格的な”ぐりぐり”にならずに済みます。
さて、この改めてこのリストを眺めて、そこに仕事以外の項目があるかどうか見てみてください。
(仕事が忙しくて、”ぐりぐり”になりそうなのに仕事以外の項目が入るわけがないじゃない。)
ごもっとも。しかし、その「仕事>仕事以外のこと」という暗黙的な前提を見直しませんか。
そうでないと確実にワークライフバランスが崩れます。
ワークライフバランスとは”仕事と生活の調和”と訳されています。内閣府ではこれを
「仕事と生活の調和」とし、それが実現した社会について次のように説明しています。
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、
家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」
なかなか良い定義だと思います。これが実現する人生は素晴らしいと思います。
だからこそ、日ごろぐりぐりになりがちな忙しい人ほど「To do list」の中に仕事以外のことを
入れるべきだと思うのです。仕事以外のことを軽んじているわけではないとしても、実際に
そのために時間を割いていないと、結果としては”軽んじている”と同じことになってしまいます。
リストに仕事以外の大事なこともいれましょう。(自戒を込めて)
おまけー1:ちなみに私の直近のリストには、”映画「鈴木先生」「渾身」を観に行く”が入っています。
おまけー2:レ・ミゼラブルにはまった方へ:おすすめ動画。これスゴイです。
http://www.youtube.com/watch?v=R9IWAxSpgKA
おまけー3:来週火曜日の日経産業新聞の「ベンチャー経営虎の巻」(連載中)をぜひご覧ください。
最近の気づきを書いてみました。