業種や規模によっては、自前の「社員食堂」を持つのは現実的ではありません。
しかしながら、その効能に着目した企画はできます。やった方がいいと思います。但し、オフィスビル内の複数の会社で共有カフェテリアを企画しましょう、
というおカネがかかることをおススメしているのではありません。
先週、某社の大型工場を訪問。技術・開発系の全責任者を全国から招聘して
「技術系の人材の格付」議論をしました。ちなみに「格付議論」とは人事制度の設計上、根幹を成すもので、別の機会にメルマガ化しますが、その日のお昼にここの「社員食堂」を利用しました。
日光が差し込むクリーンな、ごく普通の社員食堂です。麺類、定食系、サラダバー等、カフェテリア方式で好きなモノを選んで精算、というスタイルです。その日の私は、とんこつラーメンとサラダとおかず1品で520円。精算はEdyでシャリーン!です。
工場の社員数と食堂の席数の関係から、時間帯を3つに分けてオープン。人気メニューがなくならないように、最初の2区分がシフトで動いている現場、最後が管理系という区分にしているそうです。
そもそも社員食堂とは現場の食事の便宜を図るための設備です。ユニフォームを着て仕事にあたっている社員、パートたちはその姿のままで食事に出ることができません。また近隣にレストランがない場合、いちいち遠方まで食事に出ていると非効率です。そこで、社内に食堂を設けて働く人達の便宜を図る。これが社員食堂です。
「社員食堂」には組織運営上、目に見えないプラス効果があります。食事をとりながら、ほんの10分~15分雑談する。それが組織内のテンションを緩和させます。職場の空気のリセット効果があります。それだけではありません。日常的に顔を合わせることがない人に会えたり、上司部下間も、食事を共にすることで距離が近くなります。「社員食堂」とはお腹に食べ物を入れるだけの場所ではありません。
この”食事プラス”の効能は「社員食堂」という施設がなくても企画できます。
チームの”ご飯会”を企画すればいいのです。但しこれはいわゆる飲み会とは別もの。ライトな昼飯会のイメージです。
ホワイトカラーの仕事は時間と場所を選びません。顧客に近いところで仕事をする方がいいに決まっていますので、活発な会社であればあるほど、社員が全員揃って顔を合わせる機会が減っていきます。だからこそ、この”食事プラス”の企画を意図的に行うことが意味をもってくるのです。
一か月に一度でいいので、会社の経費で全員でランチをしてはいかがでしょう。
お昼の時間をまたいでチームミーティングを設定して、みなで休憩がてらランチをする。
これが自然です。どこかのレストランに行く場合には「個室」がおススメです。
さもないと、ただ単にみんなで外のレストランに食べに行くのと変わりません。
そこに自分たちだけの空間ができることが重要なのです。
さて、このランチですが、”美味しい”ことが必要条件です。マズイ飯ではいけません。オフィスの近くで美味しいランチのお店を見つけておきましょう。Indigo Blueでは、近くにフレンチブレッドがおいしいサンドイッチのお店がありまして、そこがご用達化しつつあります。
あと2~3か所美味しいところがあると毎月やっても飽きないだろうと思うので、
開拓しようと思っています
食事という字は「人に良い事」と分解できます。一緒に働く人達と食事をする。
良いことです。そういえば、21年前、京王プラザホテルに務めていたときに色とりどりのユニフォームに身を包み、社員食堂でランチをとる社員の姿を見て「この人達を幸せにしたい」と思ったのが、コンサルタントへの道を歩むことになったきっかけでした。
Indigo Blueも「社員食堂」を自前で持てるくらいの規模にしたいなあと思う今日この頃です。(キッチン付の1戸建てに越すという手もありますね。)
おまけー1: Indigo Blueの採用試験(夜やりますが)でも簡単な食事が出ることがあります。食事をしながらケースを解くというのも仕事のうちなので。
おまけー2: ということでIndigo Blueでは業容拡大のために組織開発コンサルタントを募集します。(経験者優遇)近いうちに自社サイトに詳細を掲示しますが、興味のある方はIndigo Blueのinfo宛にご連絡ください。 info@indigoblue.co.jp
おまけー3: 7月18日(木)の夜に六本木ヒルズのアカデミーで新著「遊んでいても結果を出す人、真面目にやっていても結果のでない人」の出版記念のライブラリートークをやります。
アカデミーヒルズ会員向けの無料イベントなのですが、事務局のご好意で75名まで一般の方もご参加いただけることになりました。希望の方は以下よりお申込みください。(先着順です。)