Vol.505 フィードバックに反発する人へ

フィードバックはありがたい。それがネガティブフィードバックならなおさら。

ところが中にはフィードバックを受け入れられない人がいます。反発しちゃうのです。

 

フィードバックは「鏡」です。自分には見えない自分のことを「鏡」の代わりに指摘

してくれるわけですから、ありがたいはずなのですが。

 

そもそもフィードバックをするのは、その人により良くなってもらいたいからです。

そうでなければ、言いにくいことを敢えて言うわけがありません。上司部下、同僚と

いった仕事の仲間を傷つけたり、否定したりしても何も生まれません。良かれと思っての

フィードバックです。

 

ところが、この思いが伝わらない人がいます。改善指摘に対してガウ!という感じで

咬みついてきたり、明らかに不服という目をしながら”すみません・・・”と言ったり。

 

こういう人たちは自分がやっていることにダメだしされるのが耐えられないのでしょう。

ダメ出しに弱い。ダメが出ると自分のすべてが否定されたような気になってしまう。

自信がない。だからすぐ言い訳を言う。自分は一生懸命やっています!とか、誤解です!
とか、更には自分がうまくいっていないのは誰々のせいだ・・的な発言をしてしまうわけです。

 

繰り返しですが、ダメ出しは良くなってほしいからしているのです。跳ね返さずに純粋に

受け止めた方が絶対にその人の評価が上がります。言い訳、他責・・・、すべて逆効果です。

 

数日前に某企業の新卒採用の一環でOrganization theater(OT:体験型ケーススタディ

をやりました。OTをやりますと、面接やグループディスカッションでは見えない本当の

強み・弱みや行動特性が見えますから、選抜採用の可否はもちろん、入社後の育成を

考える上で役立つことがたくさんわかります。

 

今回は某企業側のリクエストもあり、私自身から一人ひとりに丁寧にフィードバックしました。

 

中に気になる学生がいました。この学生、とても頭の回転が早い。しかも尖っていました。

チームの動きを決めるドライバーとしても秀逸。議論があちらこちらに飛んでも

全部吸収します。見ていて気持ちの良い優秀さでした。

 

ただし、攻めに対して攻めてしまう。正面から対決姿勢を出してしまう。特にOTの中での

“君は~がダメだね”といったフィードバックに対しての反発オーラが半端ではなかった。

すべて跳ね返してしまうようなテンションを出します。ついにはプロの役者が腹を立てて

席を立つ始末。

 

このままではどの組織に属しても周囲から嫌われてしまう・・・心配だったので、終了後、

その彼については、細部にわたってフィードバックしました。テンションが上がったら、

鼻から呼吸して自分を落ち着かせること、喉を開けること(耳障りな声を出さない)、

ゆっくり話すこと、目の表情を優しくすること、メールは送信する前に一回送信ボックスに入る

ようにする・・・など等。

 

この時の彼の姿勢は実に素直。OT中に見せた反発心は全くありませんでした。

自然体でふるまった方がチャーミングです。OT体験と私からのフィードバックを通じた

気づきが、今後の彼を変えてくれることを祈る思いです。

 

相手が反発するのは、言う側の問題かもしれません。

相手の日ごろの言動に対する不満感を出しながら発言してしまっている可能性は否定

できません。また、自分の行動に問題があって、そもそも信頼がないのかもしれません。

“こいつには言われたくないよ”と思われているのかもしれません。

 

仮にそうであっても、相手のフィードバックを素直に受け止める度量の広さがあると、

いつまでも成長しますね。そういう私もフィードバックを受けたときに”ムッ”としてしまうことが

たまにあります。私の場合、これはその相手への「甘え」です。そんなときは、後になって

いつも自分の器の小ささを反省しています。まだまだ。

 

おまけー1:Indigo BlueのHさんとOさんを社会科見学で「六本木金魚」に連れて行った

ときの話をIndigo Blueの自転車娘Oさんにした直後に、”実は最近、高価なお釜

(炊飯器)を買ってさー”と言ったとたんに、彼女が凍りついていました。(考え過ぎだろ)

 

おまけー2: 微表情のエキスパートの清水さんに本日(5月17日)のOTに参加した人たち

を観察してもらいました。緊張していることが相手に伝わる表情、動作が人それぞれあること

を発見。それぞれフィードバックしてもらいました。

これは高度な交渉や提案・説得にあたる人たちには必要な気づきですね。

 

おまけー3:つくばでタクシーの中で指に蝶が止まってきました。窓を開けて逃がしたのですが、

なんと、この蝶が追いかけてきました。そんなこともあるんですね。

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