今日のメルマガは50代の管理職の方々へのエールです。
50代の管理職にとっては、まさに受難の時代。グローバル化、多様化、リーダーの若年化、
働き方改革の要請、AIの活用などなど仕事環境はどんどん変わっていきます。しかも50代
ともなると役職定年がカウントダウン。昇進するかステップアウトか。その中で充実した
仕事人生を続けるとしたら・・・。これが今日のテーマです。
部下たちと机を並べて、朝礼に始まり、部下たちの仕事ぶりを監督し、部下たちの質問に
答え、アウトプットをレビューする。これが従来型の管理職の姿でした。多くの場合、
管理職は部下よりも年長で経験も豊富。仕事の大半がルーティンでかつ過去に経験の
あること。自分でやったことがなくとも社内の誰かがやったことがある内容。
部下たちの仕事内容についてわかっているので応えられる。これが管理職のモデルでした。
これが変わっていきます。というか、もう変わっています。過去に経験したことを
やるのではなく、むしろ経験したことがないことについて、組織としてどう対応していくか、
このマネジメントが求められているのです。
この場合のマネジメントの意味するところは、従来型の管理職がマネジメントしていた
こととは異なります。従来型の管理職がマネジメントしていたことは「決められたことを
きちんと実行すること」でした。そのために、メンバーの能力アップやモチベーション
向上策を考え実行する。これも重要な仕事でした。
今、管理職に求められていることは「組織がおかれている状況や環境を把握し、多様な
関係者の衆知を集め、チームメンバーをその気にさせて組織として結果を出すこと」です。
まず、環境が変わるので「役割責任や求められる成果」が変わります。
当然に「成果を出すためのプロセス」も変わります。一緒に働くメンバーは、自分よりも
“劣る”メンバーではなく、専門性や技術・テクニック面で自分よりも優れている
メンバーが含まれます。雇用形態も様々なメンバーでしょうし、年齢も性別も国籍も
様々になるでしょう。物理的に近くにいないメンバーもいるでしょう。
そうなると、管理職は、指示し監督するのではなく、このメンバーが“同じ船に乗り”、
モチベーション高く仕事をするための働きかけをすることが重要な仕事となるはずです。
これをやっていくとしたら、最重要スキルは「ファシリテーション」です。
このスキルを持ち合わせていない管理職は苦しくなります。逆に言えば、このスキルを
持ち合わせていれば活躍し続けることができます。まずは日本語で、次に英語で。
これができるようになりますと仕事の幅が広がります。
従来は管理職になると自ら手を動かさなくなります。むしろ、部下にその機会を
与えるべし、というのが管理職の掟でしたが、これからは違います。
多様なメンバーの意見を聴取し、とりまとめ、確認する。
ここで、主体的に手を動かしましょう。
これを実践してもらうためのトレーニングプログラム「BAW」を開発しました。
BAWのBは「場づくり」、Aは「Agendaの設定のためのAsking effective questions」
、WはとりまとめのWrap up.です。
スキルなので反復練習を通じて型を身に着け、その後自己流に発展させてもらう。
そういう狙いがあります。近く、世の中の40~50代管理職対象のプログラムとして、
このコンテンツを提案していきたいと思っています。ここ半年くらいは、柴田自ら
講師を務めますが、その後はいろいろな方にやっていただきたいと思っています。
(そのうち、IndigoblueのWEBサイトにプログラム紹介を載せますね。)
頑張れ!50代の管理職!
おまけー1:久しぶりに通勤ラッシュの時間帯の地下鉄に乗りました。リュックサックを
背負い、イヤホンをした小太りの若いサラリーマンがどかんとぶつかってきて、挨拶もなく
そのまま去っていきました。つい瞬間湯沸かし器の血が蘇り、PC入りのカバンでどつき倒す
イメージができましたが、グッとこらえて深呼吸。
危ない危ない。(こういうことで道を踏み外す人が多いので要注意と自分を戒めました。
しかし、あいつけしからん!)
おまけー2:三ツ星キッチンの「Victory」 ~OLたちの忠臣蔵(新宿村LIVE 9月10日まで)
を観てきました。オリジナルミュージカルの集団で前作から観ています。
仕事でくさくさしている人にはおススメの作品です。
(10日の日曜日は12時と16時半開演があるようです。)
おススメコーナー:心の滋養は「よい食べ物(ビーガン)」「自浄作用(エステ)」、
そして「よい書籍」から。これを実現している場所が青山にありました。美容室が入口なので、
やや入りにくいですが、とても気持ちいい空間です。早速3冊本を購入しました。
ぜひ、お立ち寄りください。