3月も中旬となりました。今日は、4月から新人を迎える教育担当の皆さまへのメッセージです。
毎年、5月の連休明けは、新入社員や若手社員の退職・離職意向が高まりやすい時期です。
入社式。導入研修。そして職場配属。
慌ただしい1か月を過ごした後、まとまった休みに入ります。
そこで緊張が緩み、ふと心に迷いが生まれます。
「この会社でよかったのか」
「この仕事を続けられるのか」
そんな思いが静かに芽生える時期です。
この状態を放置すると、早期退職やメンタル不調による休職につながることがあります。
だからこそ、一度心を整え、あらためて仕事に向かう機会が必要です。
私自身にも思い当たることがあります。
希望していた職種の会社からは、“大人の事情”で内定を取り消されました。
内定を辞退していた京王プラザホテルに頭を下げ、あらためて採用していただきました。
ありがたい気持ちはありました。
一方で、「これでよかったのだろうか」と日々迷っていました。
本配属先は宴会サービス。
配属されてしばらくは、小さな宴会場の立食パーティで
バーテンダー業務を担当することが多かったです。
高さ140メートルの窓の下に広がるネオンサインが、
妙に寂しく見えました。ため息を飲み込む毎日でした。
現場の上司からは何度もこう言われました。
「大学で勉強してきたことなんて、何にも役に立たないからな」
正直、絶望的な気持ちにもなりました。
そんな中でも、休日には自分が作・演出の演劇の稽古を続けていました。
この時間が、私にとって“心をリセットする場”になっていました。
その後、仕事に慣れ、全体が見えるようになると状況は大きく変わりました。
転機は、一人で担当した宴席で評価をいただいたことです。
そこから自信が生まれました。以後は、水を得た魚のように仕事に打ち込みました。
もしあの時、演劇がなかったら、心のリセットがなされなかったら
おそらく早まって転職していたと思います。
入社3か月以内の退職。
しかも、拾っていただいた恩義を忘れるような辞め方。
そうしていたら、その後の人生でも、何かあるたびに逃げる癖がついていたかもしれません。
誰もがこうした“心のリセット”を自力でできるわけではありません。
むしろ最近は、そこに苦しむ若者の話をよく聞きます。
何かできないかと考え、新しい研修プログラムを企画しました。
自分を見つめるワークショップの他、
無花粉の切り花用ひまわり「サンリッチ」の種を植え、成長したひまわりを採花する体験。
さらに、自己肯定感の醸成を意図した陶芸体験を組み合わせました。
無心で土に触れる。
この行為にはストレス軽減効果があります。
さらに、自分の手で形にしたものが完成することで達成感も得られます。
陶芸は、先日私自身も体験しました。
想像以上に気持ちが整うことを実感しました。
このプログラムを Building Sustainable Performance(BSP) と名づけました。
学生から社会人への心の成熟を支え、持続的なパフォーマンスにつなげたい。
そんな思いを込めています。
まずはトライアルとして、
5月15日(Day-1)+7月10日(Day-2)
この2日程で、人事・教育担当者向けに実施します。
新人の心を守る取り組みに関心のある方に、ぜひ体験していただきたいと思います。
ご参加いただき、率直なご意見やご助言をいただければ幸いです。
https://indigoblue.co.jp/bsp/
(詳細、お申込みはこちらから)
おまけ:大切な友人が、奥様を亡くされました。
私もよく知る、太陽のように明るい方でした。
この1年で、大切な友人を4人見送りました。
いろいろと、思うことがあります。
記事はメルマガ「人事の目」で配信されています。