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CCCの幹部100名で2泊3日の合宿をしました。
朝8時半から22時くらいまで公式スケジュールがびっちり。
その後の非公式な飲み会もあり、まあ、幹部クラス全員でやるイベントとしては
前代未聞の長さだったと思います。
今年は会社も大統合しましした。大胆な権限委譲も進めました。
日常的な会議体の数もぐっと減らしました。
その上4半期予算体制をとることにしました… 他にもたくさんやっております。
これからやることもたくさんあります。
いろいろ、他にないことを一気にやっていますが、
これらの狙いはたった一つです。
顧客価値づくりに、組織として全身全霊で取り組む、これだけです。
このためには、全員で夢を共有し、全員で顧客のことを真剣に考え、
全員でコスト意識を高くもち、全員で助け合う組織にしなければなりません。
これは、大企業となったCCCが10人で必死に仕事をしているような状況に
自ら回帰することを意味しています。だから原点回帰!なのです。
10人くらいで会社を運営している頃は、とにかく全員が必死のはずです。
全員営業、全員アシスト、全員サービス・・・、そうでなければ、
顧客から評価されませんから。そうなると会社としてもちません。
だから、当たり前に顧客価値づくりに全身全霊を傾けているわけです。
ところが、人数が多くなると”それは私の仕事ではありません” と
線引きをし始め、顧客価値づくりを意識しない自由人が増殖してきます。
会社のリソース(お金、ヒト、ブランドなど)を使って、
悪意なく顧客価値につながらない”自由研究”にいそしむ。
こういうヒトのことを(会社内)自由人と呼びます。
しかも、その自由研究のテーマがもっともらしく、しかも楽しい内容だったりするので、
勘違いしたプチ自由人がどんどん増えてしまうのです。
そうなると組織としては完全にメタボ。
次第に、過去に創った顧客価値にしがみついて、その残存価値を絞りきるような
企業活動になります。これでは先が見えています。
完全メタボになってから、手を入れても、回復不能とは言いませんが、
まあ大変です。だから、初期症状のうちに徹底的に軌道修正する。
CCCはそんな感じだと思います。
しかし、アルバイトも含めると5000人を超える大組織を10人の組織のように
運営するなんてことは、フツウのことをやっているだけでは
上手くいくわけがありません。
だからこそ、フツウではないことをいろいろとやっているわけです。
合宿はその一つです。
この前代未聞の組織改革をうまく進めるための鍵は、一人一人の人間力が
最大限に発揮されることです。
制度ではありませんし、特定のリーダーでもありません。全員の人間力です。
組織の中でそれぞれの人が人間力を発揮するためには、お互いがお互いを
良く知っていなければ無理です。自分の仕事だけをやっている状態では
“ヒトと知り合う” ことはできません。だから、そのための場が必要なのです。
全社を見ている立場からすると、リーダークラスが知り合う場づくりしかできません。
あとは、リーダー同士がつながって、それぞれの現場で、主体的にお互いの
メンバーが知り合う場をつくっていく。このプロセスが
自然に回るといいなぁと思っています。
リーダーに関してもう一点。合宿中、たくさんのリーダーたちから
進捗の共有を受けましたが、そのプロセスでリーダーシップについて
再確認できたことがありました。
それは、 優れたリーダーシップは一人から生まれない。
常にチームであること、です。
組織をぐいぐい引っ張るタイプのリーダーをトップで配置したら、そのそばには
全体に目配り気張りできる人間をサブでつけないといけません。
その逆で、全体に目配り気張りするタイプをトップに配置したら、ぐいぐい引っ張る
サブリーダーを配置すること。この組み合わせの有無が組織力の発揮度合いを
決めるように思います。
どっちが良いのかは、ビジネスの成熟度、人数によって違うと思います。
しかし、このいずれかになっていませんと、組織はアイドリング状態になり、
ストレスが高まります。配置する側はこの鉄則を忘れてはいけないと思います。
(この目線で現状の配置を見直してみてください。)
おまけー1:
先週のTomorrow is NOT another day. (明日は今日の繰り返しではない)について
NOTがなくてもそういう意味のはずだというご指摘をお二方からいただきました。
あれあれ、と思って、米国人の友人に再確認したところ、「どっちもあるね」という
いい加減な答え。
失礼しました。”情けは人の為ならず”と同じ感じなのでしょう。
バックナンバーは「明日は今日の繰り返しにあらず」にしておきます。
おまけー2:
最近「溝口肇」さんのチェロにはまっています。映画「おくりびと」で
チェロの良さを再認識。TSUTAYAで溝口さんのアルバムを早速購入したところ、
すっかり、気に入ってしまい、急いで続けて昔の彼のアルバムを数枚レンタル。
チェロの音色って身体に染み入りますね。
おまけー3:
はじめての部屋に入った瞬間に”この部屋、気が悪い” と感ずることがあります。
先日、そういう話をしていたところ、「柴田さん、よくわかりましたね。実は・・・」
と言われました。(これ以上は書けませんで。)
しかし、最近こういう力が強くなっている気がします・・・