TSUTAYA onlineでは以下のように紹介しています。
死の床につく大物プロデューサー、その若い妻、彼の看護人。彼が過去に捨て、
長年音信不通の息子。長寿クイズ番組の司会者と家族。
その番組に出演中の天才少年と少年の父親。昔番組に出演していた
さえない元天才少年。町をパトロールする警官…。
サンフェルナンド・バレー辺りでこの12人の男女は忘れがたい強烈な1日を送り、
その終わりに見たこともない事件に遭遇する。http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v_10010146.html
決して好きなジャンルの映画ではないのですが、記憶に残っています。
6月4日、石川県七尾市で約200平方メートルにわたって、
空から100匹程度のおたまじゃくしが降ってきたそうです。この事件から
「マグノリア」のことを思い出しました。
「マグノリア」に登場する人物はみな病んでいます。そして悩んでいます。
映画なので、性格設定が相当デフォルメされていますが、この登場人物たちは、
もしかすると私たちの鏡なのかもしれません。
誰もが、「感情」という、極めて自分勝手で論理的ではないものを
コントロールしようと努めています。しかし、これがなかなか難しい。
上手にコントロールできず、説明不能な状態に陥ってしまうことも多々あります
。この映画の登場人物は “どうにも上手くいかなくなってしまった”ヒトたちです。
上手くいかない状況が続き「自分は世の中のヒトにとって価値のない存在だ。
こんなはずではなかった」と嘆いています。
(感情移入して、この映画を観るととても辛くなります。)
さて、周囲との関係が上手くいかなくなるきっかけは「怒り」という感情です。
怒りたくて怒っているヒトなどいないと思いますが、それでも「怒り」という感情を
止められないことがあります。
これが繰り返されると、周囲は腫れ物にさわるように
怒っているヒトに接するようになり、そのヒトも周囲との関係性をどう修復したら
よいのかわからなくなります。マグノリア路線まっしぐらです。
自分なるものの領域が侵されたとき、自分という存在を守らねばならないという
意識が生まれ、「怒り」という感情をもって、相手を威圧したり、自己アピールする
という行為につながるのではないかと思います。
自分なるものの領域が侵されるとは、例えば、
・自分がやるはずの仕事を誰かがやってしまう
・自分が大切にしていること、モノ、ヒトをぞんざいに扱われる
・自分の主張や存在が無視される 等です。
えもいわれぬ自信があると、何があっても自分なるものの領域は侵されないと
信じているので、そう簡単には”守るために戦う”という意識が生まれません。
だから笑い飛ばせるわけです。そうでないと、ちょっとしたことで
すぐ怒ることになります。しょっちゅう、怒っているヒトは自信がないのです。
しょっちゅう怒っているからといって距離を置くと事態は悪化します。ますます、
そのヒトは自信を失くし、ますます怒るようになります。距離を置いてはダメです。
“認める”という行為を意識的に行なうのがよいでしょう。
但し、単なる”おべんちゃら”では、すぐにそれは伝わり、更に関係が悪化します。
その人の存在価値が高まるような何かを以って「認める」のです。
それが浮かび上がってくるような仕掛けは必要かもしれませんが、ひとたび、
こっちが「認めている」ことが伝わると、そのヒトの自信レベルが上がり、
簡単には怒らなくなります。
もし、みなさんの近くにしょっちゅう怒っているヒトがいたら、そういうアプローチを
してあげてください。
しかし、いかに自信があって許容範囲が広くても、自分が信じていたヒト、
心を許しているヒトから、自分なるものを侵す行為をされた場合には「怒り」
の感情が噴きあがるはずです。
その場合は怒って当然、大いに怒るべきだと思います。
周囲からどう思われようとも怒っていいと思います。
不幸にもそうなってしまった場合には、
「時間」以外に感情を抑える良薬がないように思いますが・・・
おまけー1:
ふだん、仕方なくヒトに仕える仕事をしているヒトは、 “ぞんざいに扱われている”
という無意識の蓄積があるので、すぐに怒る傾向にありますね。
おまけー2:
松山行きの飛行機の中のことです。突然、PCの電源が入らなくなりました。
「げげっ、このままだと超マズイ。もろもろの重要データが・・・」とあせって
きょろきょろしていたところ、通路を隔てて隣の席に、英字新聞をさかさまにして
読んでいる外人の姿。耳にはイヤホン、しかし、
イヤホンは機器とつながっていません。(変なヒトだなー)
飛行機を降りて、迎えにきてくれたヒトの車に乗って、
PCのスイッチをいれてみたところフツウにON! 不思議だー。
きっと英字新聞さかさま外人が特殊な電波を発していたにちがいありません。
おまけー3:
最近、初めて会ったヒトに「47歳から51歳くらいですか?」と言われました。
大ショック! 今まで「37歳くらい?」と言われることはあっても、 50歳を超える
年齢を言われたのは初めて・・・ 激務で老け込んだ? (ソンナバカナ!)