東宝ミュージカル「My fair lady」を観てきました。これは名作です。
何といっても別所哲也さんが好演!アンサンブルも充実していました。
前田美波里さんはさすがの存在感。素晴らしい舞台でした。
下品な話し方をする貧しい花売り娘のイライザが言語学者のヒギンズ教授の指導により、
上流階級の発音、喋り方、身なりを学び、社交界で認められるようになる、という物語。
男性なるもの、女性なるもの、女性の自立など、観る人を引き込む要素がふんだんに
あります。原作の「ピグマリオン」がなんと1913年の初演と知り、これも驚きです。
「My fair lady」の影響を受けたであろう作品はたくさんあります。ジュリア・ロバーツの
「プリティウーマン」、アン・ハサウエイの「プリティプリンセス」、「プラダを着た悪魔」
、エディーマーフィーの「大逆転」・・・。ちょっと思いつくだけでこれだけあります。
人を魅了するストーリーは100年経っても普遍ですね。
喋り方、立ち振る舞いを変えると周囲の見方が変わる。
喋り方、立ち振る舞いを変えると自分の考え方も変わる。
そう思います。
次世代リーダー候補と言われる方々の訓練をする中で「見え方(Appearance)」を取り上げる
ことがあります。特にアラフィフの男性が対象のときにはこのメニューを入れることが
しばしばあります。
服装、髪型、メガネ、時計などの小物、姿勢。これらについて、個別にそれぞれの分野の
プロからアドバイスをしてもらいます。自分の体形、皮膚や目の色に合った色の服を
選ぶだけで印象が変わります。髪型を変えるとかなりイメージが変わります。立ち方、
歩き方、座っているときの姿勢も相手に与える印象を決めます。
これらのことを教わる機会がないものです。また指摘してくれる人もいないものです。
そこで敢えて時間を割いてこうしたメニューをやっています。
ちょうど来週大阪の某社でこのメニューをやることにしました。2時間半。スーツの選び方と
髪型です。TVの「奥様大変身!」プログラムよろしく、その場で変身してもらいBefore/Afterを
全員で確認します。
上になればなるほど、自分が気づいている以上に周囲から見られています。中身が良ければいい、
とする時代もありましたが、その中身に触れるまでに相当の時間を要するのは生産的では
ありません。見た目から“中身の良さ”が伝わった方がいいに決まっています。
就活性の写真、服装はいただけません。あんなに個性を殺す「見た目」はありませんね。
特に女子。あれは誰の指導なのでしょうね。就活生向けの指導には???なことが結構あります。
例えば、会社からの面接などの日程を知らせるメールに対して、“返信しないようにしましょう。
採用担当者のメール処理がたいへんになりますから”と教えているエージェントやキャリア
センターがあると聞きました。これは大間違い。何を教えている!と憤慨しました。
担当者からすると確認の返信がないと不安になるはずです。
さて、「My fair lady」本公演。東急シアターオーブの席はほぼ完売のようですが、
このメルマガを書いている時点で9月29日(土)の5時からのS席に若干空きがあるようです。
https://www.tohostage.com/myfairlady/
おまけー1:映像づくりでお世話になっているW社のW社長。除霊特集の番組の撮影に行ったところ、
“何か”に憑りつかれたそうです。収録後、除霊師に祓ってもらったそうなのですが、
お祓いでギャラがなくなるとなると一種の仕込みか。
おまけー2:外国人の奥様を持つI氏。奥様から持たされている傘がすごい。傘の柄の部分が
刀の柄になっている。日本男児のイメージの傘らしい。
しかしこれ、飯倉あたりで間違いなく職質されます。
おまけー3:五反田の海老ワンタン専門店で、“ワンタンメンの麺なし”という妙齢の女性の声。
店員:ワンタンでよろしいですか?
女性:いや、ワンタンメンの麺なしよ。
店員:わかりました。
(何がわかったのか聞きたい。)
※本記事はメルマガ「人事の目」で配信されています。
メルマガ登録(無料)はこちら