Vol.732 「理想の研修施設」(メールマガジン「人事の目」より)

今週はなんと5日も府中の某研修施設にいました。我ながら信じられません。
うちOT(Organization theater:体験型ケーススタディ)が2日版を2回。
途中、抜け出した日もありますが、ほぼずっといました。

仕事がら、こうした研修施設やホテルをよく利用します。なかなか理想的な施設に
巡り合いません。まだまだ「学校スタイルの集合研修」を前提とした施設が多いです。
大勢を集めて、講師が前に立って講義するスタイルのやつです。一つの机に3人とか
座って、会場ぎちぎちに机が入っているやつです。

こうした授業形式は“知らないことを頭に入れるインプット”の場としてはいいの
かもしれません。しかし、インプットだけであれば、わざわざ集める必要ありません、
もっと効果的なやり方はいくらでもあります。コストかけて人を集めるリアルな
集合研修は実践中心にすべきです。(講演は別ものです。おもろい講演であれば
大勢でもいけます。といっても、1.5時間から2時間が限界と思いますが。)

誰かに理想的な施設をつくってもらうために持論を書きます。(お金だしていただける
方がいたら、私が御社のためにプロデュースします。(^^))違う言い方をしますと、
こういう施設をつくれば売れます。

まず、これからは少人数の実践形式のワークショップが主となります。私の経験上、
実践形式にするならば15名まででしょう。ディスカッションをするとしたら1チーム5名まで。
そうなると、一部屋の中に5人一組の島が3つできることになります。場合によっては
3人一組の島が5つになることもあります。

それぞれの島にホワイトボードを用意し、別の島の議論の声で邪魔されないだけの
空間が必要です。15名でやるとしたら、90平米はあった方がいいと思います。
部屋の形も正方形が望ましいです。

全員がPC、またはタブレットなどのデジタルツールを使用しながら実践ワークに
参加することを前提としていますので、180センチ幅のテーブルに座るのは二人までです。
テーブルの幅も90センチくらいあった方がいいです。電源コンセントも適度に必要です。
Wifi環境は当然にあります。また部屋の中にプリンターを置きましょう。
必要に応じて印刷することもあります。

長時間の議論で疲れないために天井はカフェ並みの高さにします。窓も2面、
開けられるようにします。照明は明度調整できるゲージを設け、暗幕をつけると完全暗転
もできるようにします。

プロジェクター、大型モニターと音声スピーカーは当然備え付けです。

忘れがちですが、部屋の湿度は50%に保つようにします。研修に参加して体調を崩す人が
多いのは換気不足と湿度問題(乾燥)によります。

更には、ワークの様子をリアルタイム配信できるような映像・収録設備を設けます。
これにより、部屋の外でワクを見学したり、欠席者へのフォローができます。
映像編集スタジオも併設していた方がいいです。

映像収録設備付きということであればモデルがあります。
ハーバードのエクゼクティブプログラムです。
(3分程度の映像です。)
https://www.youtube.com/watch?v=W8lf9piApe0

こういう設備があればグローバルにも対応可能になります。誰か作りませんかー。

おまけー1:桜田五輪相が失言したとかで騒がれていますね。私が一番おもしろかったのは、
大臣の後ろに控えていた事務方の表情です。明らかに何を言うか、とーっても気にしながら
立ってましたね。大変なお役目だろうなー。

おまけー2:某研修施設でうろうろしたところ「魅惑力アップ研修」という表示あり。
覗いたところ、“ムムムな”女性講師とジャージ姿のおじさん数名。なにやるんだろう。

おまけー3:山手線内でエアTikTokやるおじさんあり。素人はおもしろい。

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