1035号「周囲にネガティブな感情をぶつけない」(メールマガジン「人事の目」)

部下たちが思うように動いてくれない。仕事に抜け洩れがある。納期が守られない・・・、
こんなとき(しょっちゅうかもしれませんが)どうしていますか?

最もよろしくない対応は感情的に怒ることです。ただでさえ“うまくやれなかった”ことで意気消沈している(はずの)人のメンタルは、“怒られている”で一杯になります。その怒りが激しければ激しいほど、怒られている人はその“怒り”から逃れたいという気持ちから、確実に思考が停止します。あるいは、そこまで自分は悪くない、という想いから、なぜできなかったのか?という自己分析と自己弁護を始めます。

この流れになってしまうと次につながりません。そうなると、改善されていないので遅かれ早かれ同様の事態が再度発生します。マネジメントの怒りレベルはさらに上昇し、“怒り大爆発”で部下との関係が悪化。この展開、“怒っている”マネジメントとしても望む姿ではないですよね。

目指すべきは次の状態にすることです、

‐部下が思ったように動いてくれるようになる
‐仕事の抜け、洩れがなくなる
‐納期が守られる

怒りをぶつけることで自分の気は済むかもしれませんが、それだけです。事態は変わりません。むしろ悪化します。

このほかにも、悪い情報が報告されたとき、自分の意見を否定する意見を聞いたときにどうしていますか。自分の怒りを爆発させてしまうと良いことはひとつもありません。周囲との心理的な距離が生まれ、その後の組織運営に影響があります。特に悪い報告をするたびに感情的に反応していると誰も悪い情報を報告しなくなります。マネジメントとしては最悪です。知らぬはマネジメントのみという状態になります。

怒りのコントロールは“言うが易し行うが難し”です。特に私のようにかつて“瞬間湯沸かし器”というあだ名があったような人間にとっては非常に難しいです。永遠の課題でもあります。そういう私が意識していることがあります。

「周囲にネガティブな感情をぶつけるヒトは誰からの信任も得られない」
これを心に刻んでいます。

“ぎょえー”というくらいの報告を受けたときに、その状況を客観視してその報告をしている人の気持ちになってみてください。報告をしている人は、自分がどんな反応になるか恐る恐る話していることがわかります。そんな嫌な報告をしてくれるのはありがたい、と思いましょう。

マネジメントに就く人、就いている人にとっての最重要テーマは、自分の「怒りのコントロール」です。ネガティブな感情をぶつけてはいけません。リーダーが信任を得られないとなると何もかも進みません。

おまけー1:セブンイレブンで売っている森永のラムネ(SUPER)がやばいです。シャッキっとする効果が半端ない。そのうち発売中止になるのではないかと思い、見つけるたびに買占めをしています。

おまけー2:飲料の自販機のスロットって絶対に当たらないと思っていたら、超時間がないときに
“あのー、当たってますよー”と後ろから大声が・・・“・・・、あげまーす”。(涙)(今日は良いことをした。)

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