869号「マネージャーを専門職にするのもあり」(メールマガジン「人事の目」より)

参りました。金曜日の夜から体調が悪くなり土曜日はほぼ寝ていました。脳のパフォーマンスが25%くらいになっている感じ。身体中が痛い。おなかも下す。原因はわかっています。睡眠不足と体内リズムが崩れたことです。規則正しい生活をする、やはり、これが全ての基本ですね。今は80%復活。ということで珍しく日曜日の早朝にメルマガを書いています。

今日のテーマは「マネージャーの役割」です。そもそも「マネジメント」という概念は、アメリカの経営学者、ピーター・ファーディナンド・ドラッカーが、1973年に刊行した『マネジメント』の中で提唱した言葉だとされています。ドラッカーがどう定義しているかはネットで調べていただくこととして、「マネジメント」「マネージャー」という言葉からどのような意味をイメージしますかね?

現職の経営者層、年齢的に60代以上の方々にとってのマネジメントは「管理統制」のイメージが強いように思います。対象が社内に限定されるだけで、ガバナンスと同義の感じです。マネージャーの役割も組織目標や規範から逸脱しないように部下を統制することだと考えているように思います。

「上」が考えたことを「下」が遂行することが業績を上げるために最適な手段であった時代は管理統制型のマネージャーで良かったと思いますが、今や違います。いかに世の中の変化に敏感であるべきか、柔軟に対応すべきか、これが問われています。マネージャーの役割も変わります。

チームとして絶対に守るべきことはあるはずです。その面での統制は必要です。統制するのは経営理念や価値基準の遵守、コンプライアンス。そこからの逸脱は認めません。ただし、細かく行動を規定することはしません。働く時間、場所、髪型、服装等、規定しません。同時に個々のメンバーが最高の状態で仕事に臨めるような働きかけをします。この役割を全うするのがマネージャーだと考えます。

となるとプレイヤーをしながらマネージャーをやるのは困難です。マネージャーを専門職として各組織に配置し、リーダーと分離させてはどうでしょうか。かつてマネージャーになるとプレイヤー業務はなくなり、“マネジメント”が仕事でした。その後、余剰人員の削減の名の下に、“マネジメント”だけではダメとなり、プレイングマネージャーが生まれ、今はプレイング8割、マネジメント2割という感じではないでしょうか。管理職がこの状態なので、結果としてマネジメント不在となり、メンタル不調の社員の続出、優秀な若者の離脱、不稼働社員などの組織人事マネジメント上の問題が勃発しているのだと思います。

今後は、事業や機能を牽引するリーダーと人のマネジメントを担当するマネージャーが協力しながら組織の力を高めていく。そんなやり方を採っても良いと思います。一見したところ増員ですが、組織力、成果は高まると思います。

このスタイルになったときに、個々のメンバーには仕事を遂行する実力と望ましい人格が求められます。ポータブルスキルの習得と心のもちようの熟成をこれまで以上に意識すべきです。アラフィフ以上となると異なるスタイルの中で過ごしてきた時間が長いので、改めてポータブルスキルの鍛え直しと心のもちようのリセットが必要です。PHAZEリカレントはそのための学びの場です。(第4期は1月12日から開講予定です。問題意識を持たられた方はぜひご参加ください。12月1日の18時から一回目の説明会を開催します。)
https://phaze.jp/

これに加えて、自己管理が求められます。自分の体調管理はその基本中の基本です。ということで、本日は反省中の私です。(スケジュール管理の甘さが体調不良を招きましたので。)


おまけー1:スパイダーマン『ノー・ウェイ・ホーム』にトビーマグワイヤほかそのシリーズでの悪者が出るらしいことを知り、楽しみで仕方がありません。この感覚、本郷猛の登場への高揚と同じ感じ。

おまけー2:これだけおなかを下しても体重が落ちないのが不思議でたまりません。

おまけー3:脳の状態を診断してくれる腕時計型のデバイスがあったら買いたい。

 

 

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