Z世代と仕事 はたらくを楽しむ人に(「人事の目」896号)

Z世代が仕事を楽しむ人になれるように

神奈川県の中高一貫校で全校生徒向けに特別授業をしてきました。生徒は12歳から18歳までの若者。ふだんは、この若者たちのお父さん、お母さん世代向けにお話ししているのでとても新鮮でした。

特別授業の前に校長先生からこう伺いました。

“生徒たちが自分自身を探りながら、他者と協力し、困難にも立ち向かって行動できる資質を養うため「科学・論理的思考力」「表現コミュニケーション力」「社会生活実践力」の育成に取り組んでいる”

この方針がしっかり体現されていると感じました。まず、生徒たちの話を聞く表情がいい。質問を投げかけると積極的に手が上がる。厳しい環境にある公立学校が多いと聞く中、素晴らしい学校だと思いました。

特別授業のテーマは「自分軸を持つこと ~ “はたらくを楽しむ人になる”」でした。以下、その概要です。Z世代 仕事
「これからの人生、いろいろな事が起きる。志望校に入れない、希望した就職ができない、大けがをする、両親が離婚する…など、辛いこともあるだろう。それをどう“意味づけ”するかだ。」

「勉強するのは“脳を鍛えるため”。ただ、これは勉強だけじゃない。」

「勉強だけしている、ゲームばかりしているはダメ。なにもしていないもダメ。勉強、部活、友達づきあい、バイト、家の手伝い、遊び、いろいろなことをしよう。みんな一生懸命やろう。これにより脳が鍛えられる。」

「脳が鍛えられると、物事を自分が思ったように展開させたり、人から褒められたり、誰かの役にたったりできる。それが幸せな人生につながる。」

「社会人になると時間の大半が“はたらく(家事も含め)時間になる。はたらくを楽しむためにも今のうちに脳を鍛えておくこと。」

「仕事との関わりは、“仕組みを創る”、“仕組みの中で活躍する”、“仕組みを支える”、“仕組みにしがみつく”の4つ。自分軸がないと、“しがみつく”になってしまう。」

「自分の意見を前にだそう。周囲に合わせる前に自分の考えを発信しよう。」

「経験に勝る学びなし。」

「自分がいて、誰かがいることを忘れない。自分の言動が誰かに影響を与えることを意識せよ。」

「場数を踏め。」

「思い立ったら行動せよ。」

講義後にいろいろな質問があり、私としても楽しい授業になりました。

終了後、次の予定に向かうためにタクシーに飛び乗ったところ、一人の女子中学生が追いかけてきました。
タクシーの窓越しに渡された手紙を見てビックリ。その子のお父さんからの手紙でした。18年ほど前に一度お会いしたことがあり、メルマガもとっていただいていると。まさに一期一会からの偶然。感動しました。

人口減少の日本。Z世代には伸び伸びと育って欲しいと思っています。この世代の心に火を灯すこと。それが大人世代の役割だと思います。中高生向けの講義は初めてでしたが、今後も機会があればやっていきたいと思いました。

おまけ

おまけー1:アラフィフの心にも火を灯したい!ということでPHAZEリカレント6期生(7月開講)の説明会を6月に3回開催します。ポータブルスキルの磨き直し、心のもちようのリセット、そして何よりも会社を越えた(利害関係がない)コミュニティへの参加の機会となります。

職業不問。アラフィフ以上の方のご参加をお待ちしています。
https://phaze.jp/recurrent/isession/


おまけー2:「シン・ウルトラマン」なかなか面白いです。

執筆

Indigo Blue 代表取締役会長
柴田 励司(Reiji Shibata)
上智大学卒業後、京王プラザホテル入社。在籍中に、在オランダ大使館出向。その後、組織・人材コンサルティングを専門とするマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)に入社。2000年には、38歳で日本法人代表取締役社長に就任する。以降、キャドセンター代表取締役社長、デジタルスケープ(現イマジカデジタルスケープ)取締役会長、デジタルハリウッド代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役COOなどを歴任。2010年7月より株式会社Indigo Blueを本格稼働。

 

 

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