安倍元総理銃撃事件は衝撃でした。仕事が手につかなくなるくらいショックでした。犯人の動機や警備の不備などが問われていますが、“こんなことが起きてしまう国になっている”、それが問うべき本質だと思います。
世の中がおかしなことになっています。
児童虐待件数が過去最高、年間行方不明者数は子供1000人以上を含み8万人。振り込め詐欺など特殊詐欺の被害が増加し1万4000件余り。京王線ジョーカー事件のような自暴自棄による事件の頻発。コロナ再燃。異常気象。(今年の夏は蝉もまだ鳴いていません。)ウクライナ問題も対岸の火事とは言い切れません
世直しが必要です。ただし、この主体は政治家や経営者ではありません。国民一人一人です。自分ができることを一人一人が主体的にやる。この意識が集結すれば世の中が変わると思います。
何をすればいいのか。私は“キーワードは”ほどよい距離感”と“しなやかな強さ”ではないかと思っています。
“ほどよい距離感”については、7月8日の日経産業新聞Smart timesにこう書きました。
「心理的な距離感。人間関係がおかしなことになるのは、ここに齟齬が生じるからだ。部下のためを思ってしった激励したつもりが、パワハラになってしまう。マナー違反の他人を子供に注意したところ、その親からキレられる。LINEグループの会話にすぐ反応しないといけないプレッシャーに追われる。こうした事例は私たちの周辺にたくさんある。
コロナ禍により人と人とのつながりの大事さが再認識された。一方で、つながりの距離感がコロナ禍前とは変わった。その兆候はコロナ前からあった。朝から晩まで一緒にすごし、高コンテクストの”村“的な濃い関係性の中で育ってきた幹部たちと、それを嫌う若者(Y世代)との見えない壁が指摘されていた。(中略)意識すべきは”ほどよい距離感“だ。」
依存心や征服心があると距離感がおかしなことになります。自分軸をしっかり持つ。それが“ほどよい距離感”のベースとなります。このためには何が起ころうとも対処できる「しなやかな強さ」が必要だと思います。以下そのための処方箋です。
・特定の会社に属する会社員である前に一人の社会人であることを再認識する
・会社に頼らなくとも仕事ができる実力を身に着ける
・自分が大事にしていることは何かをしっかり考え、そのことに時間とエネルギーを優先的に割く
・自分の身体は自分で守る。健康管理に気を配る(運動、食生活、睡眠、笑い)
私自身、世直しを意識して自分がやれることを考え、実践していきたいと思っています。
有事対応力を問い、鍛える「Organization theater」、ポータブルスキルの磨き直しと心の持ちようのリセットのための学び直しの「PHAZEリカレント」、若者の心に火を灯す「エバーワンダー活動」(そのうち詳しく紹介します)、いずれも同根だと思いました。これらをより訴求していく。自分ができる「世直し」活動だと思っています。
おまけー1:PHAZEリカレントはアラフィフ以上の学び直しの場とうたっていますが、しなやかな強さを必要とするアラフォーの方も歓迎します。7月13日開講の6期にあと2席空きがあります。まだ間に合います!
https://forms.gle/nDEUtq3uvWUJSuob9
おまけー2:これから2日間のオンラインによるOrganization theaterです。参加者は日本、イギリス、シンガポール、ニューヨークから。国籍も4か国。幹部クラスの方々にしなやかな強さを覚醒してもらいましょう!
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