905号「加齢に応じて自分を最適化する」(メールマガジン「人事の目」より)

佐野元春さんの「NEW AGE」という曲を知っていますか。1984年にシングルリリースされた曲です。当時私は社会人になって間もない頃でしたが、毎日のように通勤時にウォークマンで聴いていました。この曲のPVの中にピクトグラムみたいな人がずんずん歩いていく様子があります。西新宿の地下道の朝の様子にそっくりだと思っていました。

最近、超久しぶりにこの曲をYoutubeで見ました。比較的最近のLIVE映像ですが、全く色あせてないですね。改めて刺さりました。最近、毎日のようにこの映像を見ています。

色あせていないのは、曲がいいのはもちろんなのですが、佐野元春さんというアーティストが進化しているからだと思います。アーティストは作品だけでなく、自分自身が商品です。加齢に応じて自分を最適化するための努力、これを欠かしていないのだろうと思いました。素晴らしいです。

これはアーティストに限らず、ビジネスマンでも同じだと思います。ビジネスマンは自分の専門性を通じて実力を発揮することで報酬を得ています。仕事をするプロです。自分の専門性を深め、磨いていく等、不断の努力をしていかないと声がかからなくなります。

会社員であれば声がかかる、かからないは関係ないと思われるかもしれませんが、これからは違います。企画系の仕事の組織はほぼ全てプロジェクトになり、部署という概念が希薄化することになるでしょう。人間的に魅力があり、かつ実力がある人に仕事が集中するようになります。待っていれば仕事の指示があるという時代は終わります。当然ながら報酬もこれに応じたものになります。定型的な仕事はAIが担うようになります。そうなると技術的に失業します。

自分を高めるための不断の努力は日々の行動からです。特別なことをやれと言っているのではありません。
たとえばこんなことをやりましょう。

・わからないことや興味を持ったことがあったらすぐに調べる。調べたら、そのことについてのメモを書く
・自分宛に来ているメールやチャットには即応する(もちろんスルーするものあって当然)
・アウトプットをつくるときには時間を決めて仕上げる
・読書をする
・なんらかの芸術にふれる
・新しいことにチャレンジしてみる
・健康管理を心がける(適度な運動、疲れたら休む)
・就寝する前に自分を顧みる時間を持つ

楽しく仕事をするためには努力が必要。大谷翔平さんの言葉ですが、その通りだと思います。

60歳になりましたが、ある人から“今の60歳は昔の50歳と同じ感じではないか”と聞きました。おそらく75歳が昔の60歳のイメージだと思います。まだまだ時間がありますね。

佐野元春さんのPVを見るきっかけは「時代遅れのRock’n’Roll Band」(桑田佳祐、佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎)という66歳のみなさんのPVを見たことからでした。この曲もいいですね。元気をもらいました。


おまけー1:ペロシ米下院議長の台湾訪問で一気に中国の態度が硬化しましたね。ロシアのウクライナ侵攻も終わらず、なにやら国際情勢が更に怪しくなってきました。グローバル事業は物理的分断に備える「頭の体操」が必要かもしれません。

おまけー2:広島に向かうANA便の中で書いています。プレミアムクラス8席のうち、仲間2名を除く6名の容貌がやばい。クロちゃんそっくりの人、紫のジャケットに鯉柄のシャツに白パンツのサングラスの男性、半袖のスーツ(久しぶりに見た)の男性、マカデミアンナッツ入りのチョコを食べ続けているおじさん。のらくろにそっくりなご夫婦。これは広島行だから?

おまけー3:広島といえば・・・? 「ヒバゴン」と答える人は私と同類です。

 

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