908号「発信力と受信力、どちらを意識する?」(メールマガジン「人事の目」より)

「発信力」と「受信力」、どちらを意識しましょうかね。

若いうちは「発信力」が強い方がいいでしょう。目立ちます。多少生意気でも、粗削りでもいいです。力のある人達から(なかなか面白いことを言う)と思ってもらえると儲けもの。 “あいつにやらせてみよう”、となると機会が巡ってきます。

私はその恩恵を受けてきました。 “会議に出たら最初に手を挙げて質問しなさい。最初に質問した子のことはみんなが覚えているから。小学校4年生の時の担任からのこのアドバイスのおかげです。”私の人生を決定づけたアドバイスだと思います。10歳くらいからそれを心がけてきたところ、それなりに”目立って“いろいろな機会が降ってきたと思います。ありがたいことです。

意識して人前で話す機会、これも「発信力」を鍛えるには役立ちます。私の場合、中学校時代に生徒会長をやったことが人前で話す訓練になりました。「人前で話す」はなんと言っても場数が効きます。

「話す」ことが苦手な人もいるでしょう。(これも「場数」でかなり改善します。)そんな人は「書く」でもいいです。自分の主張、考えを臆せず発信すること。それを繰り返すこと。これが「発信力」の強化につながります。

それなりのポジションにつき、年齢を重ねた後は「受信力」を意識した方がいいでしょう。高いポジションの人が発信力を行使し続けていると下の人達が発信する機会を奪います。上になればなるほど意識すべきは「受信力」ですね。

“あの人は話しを聞かない”と言う人はたいてい笑顔がありません。本人は聞かないつもりはないのでしょうが、その無表情が発信側の意欲を打ち消します。「受信」の仕方が問題です。話を聞く。これは当たり前です。頷いて聞く、アイコンタクトする。パラフレーズ(相手が言っていることをまとめて確認する)などを意識しましょう。それだけではありません。ノンバーバルな要素にもアンテナを張ります。表情、しゃべり方、服装の乱れ、一人でいるときの様子など・・・。言外のメッセージをいかに受信するか、ここを意識することで「受信力」が高まります。

ただし、自分に余裕がないと「受信」するキャパが生まれません。受信のアンテナが圏外になります。そんなときには物理的に休みましょう。

発信も受信も中途半端だ、という方へ。特にそういうアラフォー、アラフィフの方へ。

今からでも遅くありません。意識して、発信力、受信力を鍛えましょう。それが自分の意思で楽しく仕事をしていくための武器になります。


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おまけー2:某公共施設の男性トイレに「男性で仕事、家族問題でお悩みの方へ、お気軽に電話ください。」というカードがそっと置いてありました。こういうさりげないアプローチはいいですね。(裏に美女の写真が貼ってあるのを広州で見たことがありますが、それとは違います。)

おまけー3:某駅の自動改札で、入ろうとするたびに出る人にピッとされて入れない女性あり。どんどん左端に流れに流れ、“もぉー!”と叫びながら、そこにあったコンビニに入っていきました。(急いでたんじゃないのか?)

 

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