909号「こいつはデキる!と言う人の特徴」(メールマガジン「人事の目」より)

こいつは“デキる!”と思う瞬間があります。
その代表例が、お願いした以上のアウトプットを見せられたときです。

自分が期待するアウトプットをつくってもらおうとしたら、それなりにインプットしないといけません。ところがそれが難しい。自分の期待を100%伝えることはなかなかできません。時間の制約、技術的な問題、そもそもの背景理解の度合や”当たり前とする“クオリティのレベルの違いなど、相手が自分と同じということはまずありません。当然、期待したアウトプットは出てきません。それが現実です。そこで何度かやりとりをし、最終的にある程度妥協してOKを出す、こんなことが多いと思います。(世の中そういうものです。)

これは相手の資料作成能力に問題があるというよりも、その相手に合わせた情報提供や助言ができていないこと、それがその主要因です。つまり自分の問題です。発注側の要求水準が高くなればなるほど、受注側とのギャップは広がります。結局、自分でつくった方が早い、となってしまうのはそのせいです。

ところが、期待以上のアウトプットを出してくる人がいます。私の周囲にも何人かそういう人がいます。過去にもいました。その人達に共通する特徴があります。

‐私のスケジュール情報からその資料がどのタイミングで100%になっていればいいか把握している
(このため、早いタイミングで50%程度のアウトプットのすり合わせがある)
‐ちょっとした会話から、必要な内容を捉えている
‐最初に話した内容が変わったことを、改めて言われなくても修正している
‐お願いしていないが、これがあった方がベターという挿入がある
‐過去に指摘した編集技術的なこと(レイアウト、フォントなど)はすべてクリアしている

常にアンテナを5本立てて動いているからこそ、できることだと思います。“お、デキる!”と思うとこっちもピリッとします。自分の鮮度が落ちないようにしようと思います。更に自分の視野を高めよう/広げようと思います。こういう切磋琢磨はいいですね。

こんな“超”優れた人はそんなにいません。1社では力が余ってしまうでしょう。副業はそういう人の実力を思う存分発揮してもらうためにも良い機会です。もちろん、その人に魅力的な仕事環境を提供できないとどっちが「正」だからわからないことになりかねません。この緊張感が組織運営上の切磋琢磨となり、良いと思います。

また、こっちが知らないことを教えてくれる存在も“デキる!”と思います。教えを請いたいと思っている若者がいます。教えてほしい、とお願いすると遠慮なく教えてくれます。それでいてマウントをとろうとはしません。こういう人も大事な“デキる!”人の一人です。

但し、こういう人は(繰り返しになりますが)そんなにいません。“デキる人”と同じようにやれないからとって、それを指摘したり、必要以上にがっかりしないことをお薦めします。“デキる”人に遭遇したらラッキーだと思った方がよいでしょう。


おまけー1:バッタの襲来に加えて、今度はセミが10Fの自宅の窓に襲来しています。次は何がくるだろう?(コウモリが来たら驚く。)

おまけー2:三森さんと見積りの話をするのはややこしい。

おまけー3:アラファー、アラフィフ以上の学び直しのPHAZEリカレント。説明会受付中です。ぜひ!
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