913号「プロの複業者になる」(メールマガジン「人事の目」より)

今日のテーマは「複業」です。「副業」ではありません。「複」業です。複数とは複数の仕事をそれぞれ「正業」としてやること。別名スラッシュワーカーです。(A社/B社という感じです。)

複業者は関わっている仕事全てが「正業」という意識で動きます。すべて自分ごとです。また、その仕事を遂行するために必要な知識やスキルがあれば自助努力で獲得します。仕事の発注者については、上司ではなく、仕事仲間であり、クライアントという意識です。現行の法体系下での身分は「労働者」ではなく、「業務委託者」がフィットすると思います。プロの「仕事人」です。プロの「仕事人」に定年はありません。生涯現役です。仕事の繁閑もある程度自分で決めます。もちろん、休みも自分で決めます。

全員が所属している会社の社業に専念しているというのが、これまでの当たり前でした。それが副業解禁により、当たり前でもなくなっています。私はこれが発展して、社長をはじめ全員が「複業者」という会社があっても良いと思っています。(むしろ、それを目指したいです。)

ちなみに私は現在、完全に「複業者」です。私の周辺にも何名か「複業者」がいますが、「複業者」だけで仕事をする超効率的です。みな、同時にいろいろなことをやっているので、ミーティングはできるだけ短く、かつアクションが早く、もちろんレスも早い。快適です。

先日、私と同じく「複業者」の人達と議論する機会がありました。「成長意欲」とか「動機付け」について、それらがあることが当たり前なので、敢えて持ち出されると、僕は居心地が悪いと話したところ、みな同感していました。経営者と労働者という構図をつくるから、労働者の成長意欲を高めるためには?とか、動機づけするためには?みたいな議論が出てくるのだと思います。みながプロの「仕事人」ならその議論はない(やる気がなかったり、成長していなかったりすると選ばれないので)になります。

手に職がない企画系の人は「プロの複業者」を目指すのも大いにありだと思います。

ただし、プロの複業者になるとしたら一定期間、一社に専念して組織の中での働き方を体験しておいた方が良いと思います。組織の中にはいろいろな人がいます。それこそ、いつの時代になっても「複業」「副業」けしからんと思う人はいます。それは各人のイデオロギーなので、それ自体を捉えてどうこう言うつもりはありませんが、自分と違う志向性の人とのやりとりをしておいた方が絶対に良いです。

また一社に専念することでタスクの全体像に関わることができます。少なくともそれを意識することができます。この体験がないと、部分最適視点からの仕事人になってしまう可能性があります。何か一つをやり遂げて、それをベースに複業者になった方が良いと思います。

その後、ポータブルスキルは日々鍛錬。心のもちようも意識して深める。自分の専門性の鮮度は維持。これが複業者として生きていくためのルーティンになります。

複業者の世界にようこそ!


おまけ:若者のチャレンジャーを募集します!

大人数用のOrganization theaterであるTownhall theaterの無料体験会を開催します。対象は20代。皆さんの部下を派遣いただけませんか?(自薦も歓迎します。)

11月14日(月)の9時から18時まで。
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今回は30名の募集です。お待ちしています。
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